補足説明 「HETE-2衛星の最近の活躍」
GRB021004:
2002年10月4日に発生したガンマ線バースト
は、バースト発生からわずか48秒後にその位置情報が報告され、
「ガンマ線バーストのフォローアップ観測開始には
バーストから数時間はかかる」という
それまでの常識を覆しました。
早期の情報伝達によって、バーストから3分後には15等級の可視残光が発見され、
その後も世界中で追跡観測が行われました。理論的に予想されていた時間帯に
残光の極大らしき特徴が観測されたことと、バースト1日後から2・3回変動現象
が観測されたのが科学的な成果で、特に前者は我々の観測が明らかにした
結果です。アメリカの Fox らのこのガンマ線バーストについての
論文(VSNETチームの加藤、山岡も共著になっています)
が Nature に掲載されています。
GRB021211:2002年12月11日に発生したガンマ線バーストでは、
HETE-2が GRB021004 で打ち立てた速報記録をはやくも更新しました。
バーストから22秒という速さで位置情報が通報さらたこのガンマ線バースト
の特徴は、初期残光の減光速度がGRB021004 と比較して速かったことです。
このことから、残光初期にはそれぞれのガンマ線バーストによって異なる
個性が観測されることがわかりました。また、可視光残光が
発見されないガンマ線バースト(dark burstと呼ばれる)のあるものは、
このような急速に減光するために残光が観測されなかった可能性が
あることも考えられます。
GRB030329の場合、バースト発生から位置情報速報までの時間は76分で、
上の2つの例と比べると見劣りするものの、一世代前のガンマ線観測衛星の
性能と比較すると、決して遅いものではありません。
詳しくは HETE-2 のホームページ
http://space.mit.edu/HETE/
をご覧下さい。
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