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[vsolj-alert 42] SN 1998T in IC 694 and SN 1998S



山岡@九大理 です。

SN 1998Sに続いて、同じおおぐま座の別の銀河IC694に明るい超新星1998Tが出
現しています。IAUC 6830によると、この超新星の位置は、R.A. = 11h28m32s, 
Decl. = +58o33'.7 (2000.0)で、すぐそばに母銀河内と思われる点状の星雲
があるそうです。

母銀河は不規則銀河で、近くにはNGC3690もあり、多分衝突しているところだ
と思われます。

スペクトル観測によると、この超新星はIb型で、極大に近いころと推定されま
す。CCDのフィルターなし光度は、3月3日に15.4等、4.3日に14.5等とありまし
た(時刻はUT)。増光していて明るく、一晩中見えるので、観測の好対象です。

また、SN 1998Sのほうも同じIAUCに新しい情報があります。スペクトルに水素
とヘリウムの輝線が共存していて、かなり特異なものとなっています。II-n型
の1997egと似ている、という報告でした。Ib型の1998Tも、この1998Sも、水素
外層をかなり失った星であると推定されるため、その星周物質との衝突などで
電波やX線で明るく輝くと予想されます。これらと結びつけるための可視光観
測がよりいっそう重要だと思われますので、是非御注目ください。

			九州大学(六本松地区)理学部物理学教室  山岡  均
			〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1
			yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

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