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[vsnet-j 981] MISAO server



吉田誠一です。

これまでに京都大学チームからご提供頂いた画像を

  http://vsnet.aerith.net/misao/offer/list-j.html

にまとめました。

画像の枚数は、10夜で合計38484枚となっています。サイズは合計3.4GBとなっ
ています。CD-Rで6枚弱です。

さて、これだけの量となると、従来のMISAOのやり方では処理しきれなくなっ
ています。

具体的には、MISAOプロジェクトに提供された画像に対して、私の方で次のよ
うなことをやっています。

0. 画像のダウンロードとリネーム。

   → これは京都大学チームの場合で、MOで送って頂いている場合は不要です。

1. 2枚のCD-Rに保存。1枚はバックアップ。

2. 検査用バッチXMLを作成して、PIXYを実行し、XMLを生成。

3. XMLの検証と、検査ミスの除外。

4. カタログに無いかなり明るい星があれば、DSS画像をダウンロードして新星
   かどうかをチェック。

5. 過去画像と比較して新変光星の捜索。リストアップされたものを目視で選
   別。公開画像とvsnet-newvar報告メール作成。MisV.datに記録。

   → ここで、HDD上に全画像を置いておけないため、必要な画像をCD-Rから
      戻す、という作業が必要。

6. 光度データベースの測定光度を確認。測定ミスを除き、VSNET/VSOLJに報告。

まず目先のこととして、京都大学チームの画像はCD-Rは1枚ずつにさせて下さ
い。つまり、万一こちらのCD-Rが破損した場合は、加藤さんにもう一度お願い
することになります。

ついでに、ファイル名にもともと「.fit」が付いていると、こちらとしてはか
なり助かります。

しかし、それでも限界があります。MISAOの処理能力の限界は、

・手作業や目視チェックが、すべて吉田誠一に集約されていること。

・100GB弱のHDD上で処理していること。

の2つで決ってしまっています。

新変光星捜索では門田さんが最終確認していますが、その前の選別作業は事実
上私しかできません。DSSチェック、新変光星捜索が私しかできないのは、画
像やXMLが私の手もとにしか無く、他の方がダウンロードしたりできないため
です。

そこで、理想を言えば、

    どこか公共の場所にサーバを置いて、MISAOの全画像はそこに集めて公開
    し、PIXYもそのサーバで実行したい

です。こうすると、

0. 画像のダウンロードとリネーム。

   → サーバに転送して頂ければそれで済んでしまいます。

1. 2枚のCD-Rに保存。1枚はバックアップ。

   → 管理者がいれば、その方にお願いできます。

2. 検査用バッチXMLを作成して、PIXYを実行し、XMLを生成。

   → 検査用のバッチXML生成GUIは提供されるので、それで作成して頂いて、
      検査実行のトリガーも画像をアップした人が実行できるようにすれば、
      吉田が忙しくてもすぐに検査されることになります。

3. XMLの検証と、検査ミスの除外。

   → 検査ミスの自動判定と、データベース内に検査ミスがあれば除外したり
      再検査するための枠組を整え、データベース利用者が気づいたらそれを
      通知してもらえる体勢を整えると良さそうです。

4. カタログに無いかなり明るい星があれば、DSS画像をダウンロードして新星
   かどうかをチェック。

   → 誰もがこの検索を実行できるようなインターフェースを用意すると良い
      でしょう。

5. 過去画像と比較して新変光星の捜索。リストアップされたものを目視で選
   別。公開画像とvsnet-newvar報告メール作成。MisV.datに記録。

   → 誰もがこの検索を実行できるようなインターフェースを用意すると良い
      でしょう。原則として全画像がHDD上にあるはずなので。

   → 今門田さんが行っている、ピックアップされたものの最終確認という作
      業と、公開画像の作成、報告メール、MisV.datの記録は、MISAOスタッ
      フ側の作業として残りそうです。

6. 光度データベースの測定光度を確認。測定ミスを除き、VSNET/VSOLJに報告。

   → 一部のユーザに限定となると思いますが、リモートから好きな時に好き
      なだけ確認して報告できるようなインターフェースがあると良いでしょ
      う。

自宅をインターネット常接にして、PIXYの機能をサーバ/クライアントに分割
すれば、HDDの容量の問題と電気代を除けば、実現の可能性は高いです。また、
使うユーザとしても、画像を転送したりする必要があるので、やはりインター
ネット常接の必要がありますが、そろそろそういう方も増えて来ていますね。

機能的には今年の夏から取り組んで、1年後くらいには実現できると良いと思っ
ています。

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吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html