Re: [vsnet-j 2767] Re:AIP4WIN problem? > 連続測光の際、レファレンスにする1枚目の画像で、比較星(C)、目的星(V)、 > チェック星(K)を指定してから、連続した画像で、(ガイドミスその他で、画像 > ごとに位置が微妙に異なるのに対応するために、)1枚1枚、C、V、Kの星の重心を > 求め直して、アパチャを当て直してくれるのですが、 > この辺りで、重心決めの精度が悪いと影響が出そうだと思ったのですがいかがで > しょう。 この時に前の画像の重心値を初期値として使って、何らかの反復計算で収束させて いたりするのかも知れませんね。初期値が悪いと、S/N が低い場合には別の解に 収束することも十分考えられそうです。 理想的には、そうやって記録した一連の位置情報から、「外している」ものを除 いて、今度は位置固定で自動的に最初から再計算するような仕組みがあるとよい のかも知れませんね。この場合も、情報は「その晩」の情報に限られてしまうの で、アウトバースト中に得られるであろう精度よい位置情報が、暗くなったら使 われないという問題が発生するのですが。 #この辺の問題が、AIP4WIN user はアウトバースト後期の観測を早めに切り上げる #原因になっているのかも知れません。 > #この重心決めがうまく行っているかどうか確認しようにも、書き出してくれる > 結果ファイルに重心の測定値がありません!? > #表示の切り替えが早く、確認が難しい上に、後から確認し直せません。仕様と > して、ちょっと、不備です。 遅いマシンで計算すればよい、とか (^^; この辺は GUI based のソフトの一般的 欠点ではありますね。 > 最大の問題点は、(何かが根本的に間違っていると思われるくらい)、画像の表示 > がきたない+調整がしづらいことで、 > 暗い星だと、目的の星を同定するのに苦労します。 実は 256以下の階調しか使っていなかったりしないでしょうか。Windows も昔は フルカラーが一般的でなかったので、プログラム書く側がパレットを用意して、 色数を減らすことなどもやっていました。32ではかなり厳しかった気がする。 今でも IRAF でよく使われている saoimage も 256階調なのですが、同じ画像を フルカラー表示できる FITS viewer でみると全然質が違ってみえます。 > #欧米の観測者の多くは、空が暗くて、きれいな画像ばかり扱っているので不便を > 感じていないのかもしれません。 そういう画像になるように積分時間を調整しているのかも知れません。こちらでは 考えられないような長時間の積分でやっているケースもありましたので(その割に はあまり精度が出ていない)。それであまり暗い天体をやりたがらないのかも?? tkato
Return to the Powerful Daisaku Nogami
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