Historical document: tau Per その昔、某所で紹介した文書ですが、今となっては新しい人はほとんど読めない ようなところに行ってしまっていると思われますので、文書が見つかったところ でその都度紹介していきたいと思います。内容は古いものも多いので、その点は 考慮して読んでください。一部当時関係した人名が出てくるところもありますが、 ご了承ください。 (1992/07/16) 少し先の話ですが、τ Per の食。 この星はアルゴルの比較星にも使われる星ですが、最近、ζ Aur型の長周期 食連星であることがわかりました。食の要素式は Tmin = 2447542.3020 + 1515.869 E (±72) (±59) となっており、次回の食は1993年3月に起こります。食は部分食で、継続 時間1.9日。食の深さは U で 0.62等、B で 0.43等、V で 0.23等となっています。 このように食の時間が短いので、食の潜入・出現の部分の観測が十分にできてい ないため、軌道要素の決定はまだ少し不確かな部分があるようです。 軌道に離心率が大きく(e=0.73)、副食(おやつばっかり食ってちゃだめよ)は 起こらないのではないか、ということです。 参考文献: "Photometry of the 1989 Eclipse of τ Persei": P.C.Schmidtke and J.L.Hopkins, Astrophys. Space. Sci., 164, 323 (1990) "A long-period eclipsing binary τ Persei": O.Demircan and S.O.Selam, Astron. Astrophys., 259, 577 (1992)
Return to the Powerful Daisaku Nogami
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