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[vsnet-j 240] Re: CCD vs visual observations



渡辺 誠です。

もう少しリラックスしませんか?
このような話は雑談的に聞き流してもいい話ではないかと
思うのですが・・。私もきkながせるような話を書いてみます。

(1) 10年後には眼視観測はいらなくなる
  私もこのような危機感は持っていますが、考えてみれば
それは結果を発表したいという人の考えではないかと思います。
私も以前、お話したCCD観測は数年内にまとめたい、トンボ計画
が実際に動けば終わりだなぁ、と思いながらも、こんなマイナーな
変光星はトンボ計画であつかってくれるのかなぁという思いもあります。
  食は大学の学生さんの研究テーマになるが、RRならだいじょうぶかなぁ
と密かに思っています。まぁ、人や機械の行えない分野は少しは残るの
ではないかと思っていますが・・・。

(2) CCD観測は孤独!
  眼視観測からCCD観測に切り替えてから、心のゆとりはなくなりました。
自分しか観測していないのだから、自分が観測しなくてはという思いが
とても強くなります。家族の
「え、休みなのに、また天文台に行くの」、
「行っても、また曇って無駄に時間を過ごすだけじゃないの」
という言葉を浴びすぎると、人間性が歪んでいくのではないかと
思います。
  また、眼視観測ならお互いに観測を比較しあえますが、CCD観測は
自分だけ。小城さんを引き込もうと思ってアプローチしていますが、
小城さんはお忙しそうだし・・。
  しかも結果がでるかでないかわからない観測、周りの方からは
「何がおもしろいの!」、「銀河と違って、星だけでは美しくないですね」
と言われています。

(3) CCDはすごい!
  でも、CCDは苦労したら、それだけの価値はあります。
眼視ではどうしてもできない微少な変光がすっきりと分かります。
こんな簡単な事で、こんな立派な結果が・・・。
私は色弱ですので、ミラ型を眼視で見ていても、他の方と大きく
異なった事があり、それが原因で観測がイヤになったこともありました。
私にとってはCCDは宝箱です。

(4) 眼視観測はすごい!
  先日のプラネタリウムの会議に出席した折、意外な方が昔、しし座Rを
観測して、その変光にびっくりした!ということをおっしゃられていました。
強烈な印象は眼視観測でこそ得られるものかと思います。
私もプラネタリウムの会の雑談で変光星のどこが面白かったと聞かれ、
まよわず、おおぐまTを観測したこと、と答えたら、まわりはきょとんと
していました。そんな星は聞いたこともないという顔つきでした。
でも、なんと言われようと、変光星は素敵なんです。これは原点です。
人間に感動を与え、それをエネルギーに転化させるものを眼視観測は
もっていると思います。

(5) お互いの立場
  我々はもう何年も変光星に関わっているのですから、お互いの考えも
わかっていますよね。みなさん、各自立場立場があります。相手の立場に
なってその人の視点でみることは必要と思います。
  プロの方から見れば、結果をだし、自然の摂理を探求するという立場です
から、眼視観測は意味はなくなる、という立場を理解することが必要と思い
ます。その立場にたって、なお且つ、意味があるものもある、それをさぐりたい、
というのが加藤さんの主張ではないかと思います。
  実際、加藤さんはその立場で激変星の増光監視という面で眼視観測の
必要性を強調されていました。昨年のぐんま天文台の植村さんのV4648 Sgr
の発表では、渡辺努さんの観測を高く評価されていました。眼視観測の
科学的業績を世界にむけて強調した面で私は加藤さんを高く評価しています。
  その実績を踏まえて、今、眼視観測の役割を再認識しなければいけないの
ではないかと提案されているのではないかと思います。
残念ながら、その答えに応えることがきませんでしたが、それだからと言って
怒らないでくださいね。

  一方、竹中さんは、眼視観測の評価は、結果を出すことだけではない
のではないか、プロの方はすぐに眼視観測は精度がない、と悪者を扱う
(いいすぎかもしれませんが)ように言われると、大変不快である。
よくわかりませんが、そのようなことでしょうか?

  私自身も研究者の方はもう少し幅の広い価値観をもっていただけないかと
感じる事があります。

結論はお互いの立場をもう少し理解しあいましょうということです。
さらにさらりと受け流してもいいのではないでしょうか?
変光星というきわめて小さな学問分野で、より前向きに発展することが
必要と思います。

なお、私は天文雑誌を今、執筆しています。そのあたりのコメントが
ありましたが、意見を頂けるのでしたら、大変幸いです。
ただ、それに応えることができるかどうかは保証できませんので、
あらかじめご了承願います。

私の考えは
「少しでも多くの方に目を通してもらうこと。その記事が何かの
役に立つことを目指しています。」
ですから、リアルタイムの変光星情報は広沢さんにお任せしようと
思っています。
学問的なレベルの高いことは目指していません。それは私には
不可能だからです。幸いなことに私の知り合いにはプラネタリウム
関係者や地元の同好会の方を含め、おおくの読者がいます。
その方からは感想を求めています。すると、自然と読んでいただける
のです。今日、聞いた感想は「難しいことを書いていますね。」
でした。私の答えは「そうですか? そうとは思っていなかったです。」
プラネタリウム関係者がほしい情報は、今、ミラは何等なんですか?
ということでした。もちろん、変光星関係者からもお聞きしたいと
思います。

編集部からは新しい器材のことも書いて欲しいと依頼されていますので、
その内に書きたいと思います。
天文雑誌の記事は意外と悩んで書いています。
それをご察しいただければ幸いです。
関係ない話になり、すみませんでした。

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