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VY Aqr



VY Aqr          UGSU           8.0p-17.5v

1907年8月12日に撮影されたプレートからヤーキス天文台のRossが1925年に発見。
最近の増光は以下の通り

83 11.28 11.2
86  5. 4 10.1
87  7. 1 10.9
93  5  1 

 Sonneberg のRichter による増光リスト:
 VY Aqr 1929-1984
  1929 Jul, 1934 Jun, 1939 Aug, 1940 Aug, 1941 Apr?, 1942 Oct, 1958 Jul
  1962 Aug, 1964 Oct, 1965 Sep, 1966 Jul, 1967 Oct, 1973 Jul, 1983 Nov
  1984 Dec (詳細なデータについては第1集参照)

 かつては国内でもNRとして観測された時期もあった。(NTK報文等参照)そ
の時期が増光のなかった期間に対応していたのは実に不運なことでした。同じこと
が T Leoにも言えます。両星ともそれで観測者を失ってしまったようです。

「変光星」1990.06

☆ VY AQUARIIのスーパーマキシマム
  1990年6/30.03 UT, (12.5; 7/1.940, 10.6; 7/2.029, 10.6  P. Schmeer.
7/2.947, 10.7; 7/4.008, 10.7; 7/7.045, 11.0; 7/10.090, 11.3  P. Schmeer.

「変光星」1990.12
The Messenger の VY Aqrの記事を同封します
表にもありますが、1984年12月の増光(浜松グループの写真がある)については公
式発表がないようです。(Duerbeckの増光リストにもなかったし、AAVSO Circular
にもなかったはず)

これはやはり今からでも発表しておくべきでしょう(Bulletinが適当でしょう
The 1984 Outburst of VY Aqrでしょうか)

 どうも日本の観測は自分たちでわかってしまうと発表しない傾向が強いですが、
ちゃんと報告を作成すべきです。ほかにも昨年12月のWX Cetの増光など、normal扱
いで終わらせないで「この星はnormal outburstも存在するSU UMa型で、WZ Sgeと
はちょっと違う」といったレポートぐらいは書いて下さい(GO Comの参考文献では
しかたないのでCV Circularを引用しましたが)

同様の意味で、以前提案があった、増光のまれなUGの速報はやはり着実に出して
いくべきです。例えばGO Com。IAUCに出なかった場合は記録が残らないということ
も起こり得ます。

VY Aqrについてみても、スペクトルを含む詳細な観測が行われたのは今回が最初の
ようで、意外な感じもしますが、今回は通報が速かったこととテレスコープタイム
の都合が良かったためでしょう。

 ・重要な天体(たとえR CrB,SU UMaのようなよく知られた天体であっても)の現
象を捉えたら、早期の精密観測ができる可能性があるのでIAUへ必ず報告するこ
と。報告を怠っているとニュースソースとして信頼されなくなる。

 ・IAUCに載った場合、追跡観測の結果も同様に報告する

 ・ある程度観測が出そろった段階でBulletinにまとめる。必ずしもsuperhumpの
ような特殊な観測がなされている必要はない。