補足説明 「ガンマ線バーストの爆発エネルギー」


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  ガンマ線バーストの 爆発エネルギーはその現象を理解するために重要な量です。バーストと 残光の挙動は 「火の玉」から光速に近い速度で噴出する プラズマからの光で説明できると考えられています。光の放射源が等方的 (左図上)に膨脹する場合、我々は膨脹プラズマからの放射の一部を見ている ことになり(特殊相対性理論の効果で、光速に近い光源から放射される光は 進行方向に強くビーミングされ、それ以外の方向への放射は極めて小さい ためです)、観測値から推測されるガンマ線バーストの爆発エネルギーは 超新星のそれの100倍程度にも達します。 ガンマ線バーストが宇宙の最深部での現象であることが明らかになった 1997年までは、宇宙最大の爆発現象は超新星爆発でした。ガンマ線バースト はその地位をおびやかす存在になり、同時に遠方宇宙を探る新たな手掛かり としても注目を集めるようになりました。
 
  一方、膨脹プラズマが「火の玉」からジェット状に噴出し、 そのジェットの進行方向に近い場所から我々が観測している場合(左図下)、 等方爆発と比べて、実際の爆発エネルギーは小さくなります。この場合、 ガンマ線バーストの爆発エネルギーは超新星のそれと同程度の値になり、 ガンマ線バーストと超新星の関連に俄然注目が集まります。2001年には、 ガンマ線バーストをジェットで考えることによって、残光の光度曲線の 変化が説明できたり、多くのガンマ線バーストが似た爆発エネルギーを 示すことが発表され、他の研究結果とも合わせて、現在はガンマ線バースト は等方的な爆発よりも、ジェット状の爆発と考えた方が多くの観測事実 を説明できるとする考え方が広く受け入れられつつあります。



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