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山岡@九大理 です。

またまたNGC/IC銀河に超新星が2つ発見されました。これは今年になって
A,D,E,S,Tに続いて6〜7個目です。NGC/IC銀河は明るいもの、つまり近いもの
が多いので、そこに出現する超新星は要注目です。

ひとつ目は、NGC 6627の超新星1997Vです。IAUC 6841によると、発見は3月
10.219日UTで、発見者はイギリスのアマチュアであるマーク・アームストロ
ング氏。位置は、
18h22m37.4s
15o42'07.7" (2000.0)
で、母銀河の中心の30秒ほど北西ということです。光度は、12.115日に15.5等
(CCDでフィルターなし)、13.75日に15.1等(V等級)ということで、増光中かも
しれません。

母銀河は、後退速度(5206km/s)から見積もるとかなり遠くにあるようです。ざっ
とおとめ座銀河団の4倍程度ですから、典型的なIa型超新星でも極大等級は15
等程度と思われます。とはいえ、まだスペクトルの報告もなく、型は決まって
いませんので、注目に値するところです。

もうひとつは、NGC 3075に出現した1998Wで、リック天文台の超新星探索チー
ムが3月16.3日UTに発見しました。IAUC 6843によると、位置は
9h58m54.83s
+14o25'25.7" (2000.0)
で、母銀河の中心から西へ20秒、北へ12秒のあたりです。

光度は、16.3日UTに17.3等、17.2日UTに17.4等ほどで、増光中か減光中かは判
断に困るところです。これもスペクトルの報告はありません。

この銀河の後退速度は3566km/sと、上記のNGC 6637よりは近い(おとめ座銀河
団の3倍弱くらい)ので、超新星の極大光度も明るいことが予想されますが、
典型的なIa型で14等弱、II型だと16〜17等くらいが順当です。

とはいえ、先の1998Sのような特異なものであったり、1997T(Ib型)のように最
近例が少ない型のものの可能性もあります。測光観測は、眼視でも光電測光や
CCDによるものとならんで重要な情報が得られます(分光は無理ですが)ので、
可能な方は是非観測にチャレンジしてください。

			九州大学(六本松地区)理学部物理学教室  山岡  均
			〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1
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