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[vsnet-j 1201] Kyoto's images (20010226)



MISAOプロジェクトの吉田誠一です。

京都大学チームの20010226の画像を検査いたしました。お受け取りした3680枚
のうち、2880枚が検査に成功し、800枚が検査に失敗しました。成功率は78%で
した。

# 但し、まだ出力された数値でしか判断していません。検査結果を画面でチェッ
   クしていないので、もっと失敗しているものがあるかもしれません。

通常は、ペアリングをやりながら歪曲補正もするのですが、京都大学チームの
画像の場合は星が少ないために、補正がうまくいきませんでした。よって、平
坦な画像だと仮定して実行しました。

検出された恒星数は、少ないものは10個ほど、多いものは240個ほどでした。

極限等級は、13.3〜16.0等でした。但し、USNO-A2.0のR,Bから加藤さんの式で
換算した暫定Vで測定した値なので、正しい値とは少しずれがあるかと思いま
す。実際、光度測定誤差が1等を超える画像も少なくありません。

位置測定精度は、中間的に1/4ピクセル(1.5秒角)ほどの誤差があります。大
きいと1/2ピクセルくらいの誤差があります。

参考までに、検査時に出力されたログから、検査失敗画像を除外したものを以
下に置きました。

    http://vsnet.aerith.net/tmp/kyoto/kyoto-20010226.verify.csv

また、検査に失敗した画像のリストを以下に置きました。

    http://vsnet.aerith.net/tmp/kyoto/kyoto-20010226.fail.csv

検査に成功した2880枚については、光度測定もしています。もし写野内に4個
以上のTycho星があればTychoを使い、Hendenの論文のB-Vの係数のうち、KAF-E
の値を使って、光度を求めています。もしTycho星が充分無ければ、
USNO-A2.0(R)を比較星として、平均的に光度を合わせています。

Tychoで測定できたものは845枚、残りはUSNO-A2.0(R)となっています。

比較星の個数と、それらの平均残差を出力したログを、参考までに以下に置き
ました。なお、処理の都合上、検査に失敗した画像も7枚分、この中に含まれ
てしまっています。

    http://vsnet.aerith.net/tmp/kyoto/kyoto-20010226-tycho.csv

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吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html