Historical document: HO Del and V1028 Cyg
その昔、某所で紹介した文書ですが、今となっては新しい人はほとんど読めない
ようなところに行ってしまっていると思われますので、文書が見つかったところ
でその都度紹介していきたいと思います。内容は古いものも多いので、その点は
考慮して読んでください。一部当時関係した人名が出てくるところもありますが、
ご了承ください。
(1992/10/10)
HO Del
タイプ: U Gem 型
変光範囲: 13.6 - <17.2p
増光リスト
JD
242 6209.4
7693.4
243 5331.4
7888.6
8318.4
9378.5
ということで、GCVSに挙げられている周期 212.4/N というのはほとんど根拠
がありません。むしろ最小間隔の430日をまず目安にするべきでしょう。
(文献: Veroff. Sternwarte Sonneberg 7, 607 (1973))
===
V1028 Cyg
タイプ: U Gem型 (SS Cyg型になっている)
変光範囲: 13.1 - <17.5 p
増光リスト(400枚のプレートより)
date JD mag
1931 Nov. 9 2426655.2 13.55
1952 May 17 2434152.5 13.9
1962 Oct 1 2437339.5 13.10
増光間隔をみると、かなり爆発の間隔はかなり長いのではないかと思われます。
また、この1962年の増光は「興味深い増光」と書かれており、付属の光度曲線から
は、7339付近で13.1等の極大に達し(その3日前は17.5以下)、10日を費やして
13.9等付近までゆっくりと減光をしたようです。これはSU UMa型のsuperoutburst
の挙動によく合います。さらに10日後には17.5等以下となっており、WZ Sge型で
はなさそうです。
(文献: Mitt. Verander. Sterne 2, 3 (1963))

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