Historical document: RE 1149+28 その昔、某所で紹介した文書ですが、今となっては新しい人はほとんど読めない ようなところに行ってしまっていると思われますので、文書が見つかったところ でその都度紹介していきたいと思います。内容は古いものも多いので、その点は 考慮して読んでください。一部当時関係した人名が出てくるところもありますが、 ご了承ください。 (1992/09/30) ROSAT、新しい激変星を発見 1990年に打ち上げられ、全天の軟X線と極紫外線のサーベイを行ったROSAT 衛星は新しい激変星を発見することが期待されていましたが、そろそろ成果が出始 めたようです。WFC(Wide-Field-Camera)と呼ばれる極紫外線のサーベイで発見さ れた RE1149+28 という天体が、可視光で激変星と同定されました。 観測される方のために、位置情報などを挙げておきます。 位置: 11h 49m 55.7s +2845' 07.5" (2000.0) 光度: 16.5-16.8 B 変光周期: 90 または 103 分 スペクトル: 強いバルマー、HeI, HeII(4686) の輝線が見られる 分類: AM Her型と思われる。ただしEUV/可視光の比は過去に知られている AM Her型よりも特に強い。 ということですが、通常のAM Her型ともちょっと違う面もあって、一暴れあるか も知れません。90 or 103分の数字で観測してみようという気になった変光星観測者 もあるのでは? 文献: "Discovery of a new pole-occulting AM Her star using the ROSAT Wide-Field Camera", J.P.D.Mittaz, S.R.Rosen, K.O.Mason and S.B.Howell Mon. Not. R. astr. Soc. (1992) 258, 277
Return to the Powerful Daisaku Nogami
vsnet-adm@kusastro.kyoto-u.ac.jp