Historical document: QZ Aur その昔、某所で紹介した文書ですが、今となっては新しい人はほとんど読めない ようなところに行ってしまっていると思われますので、文書が見つかったところ でその都度紹介していきたいと思います。内容は古いものも多いので、その点は 考慮して読んでください。一部当時関係した人名が出てくるところもありますが、 ご了承ください。 (1992/07/18) まだ論文が出版されていないらしいのですが、風の便りに聞いたところでは、肉眼 等級に達したと思われる新星 QZ Aurは、深い食を伴う新星なのだそうです。 そのような例は、過去には BT Mon, DQ Her, WY Sge, V Per が知られているのみ で、最近Nova Her 1991が仲間に加わったところです。 まだ、軌道周期などは分からないのですが、カタログ光度の18.0pに比べ、最近の光 度は15-16等と明るいので多少不審に思っていた星ではあったのですが、食連星であ ったとは驚きました。何でも先入観を持たずに観測してみるものです。 このように極小が15-16等と明るいので、少し大口径の方は観測可能と思います。特 にCCDならば。このような深い食の観測できる系は、あらゆる意味で貴重なので、 GK Perのような小増光はないか、逆に暗くなる場合はないか、観測をしていただき たいと思います。 位置と要素 05h25m16.96a +33o15'57."4 (1950.0) QZ Aur NA+E 6.0-18.0p 文献 Shafter,A.W, and Campbell,R.D., 1991, in preparation Wood,J.H., Abbott,T.M.C, Shafter,A.W., 1992, Ap.J. 393, 729
Return to the Powerful Daisaku Nogami
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