Re: [vsnet-j 2419] Re: rho Cas 2000 > ところで、rho Casと言えば以前に何か読んだような気がするなと思っていたので > すが、SKY AND TELESCOPE 3月号の「Eyewitness to Stellar Evolution」に恒星の > 末期の状態としてrho Casが載っていました。そこには1945年にそれまでの7000度 > から3000度に表面温度が低下して、ガスを吹き出して減光した。この現象はきっと > また起こるだろう、と言ったことが書いてありました。 これは昔から RCB: とされていた現象ですね。その昔は RCB: としてかなりよく 観測されていた天体ですが、頻繁に起きる現象でもなさそうなので、昔見ていた 人もだんだん観測しなくなった、というのが実際でしょうか。 #次に現象が起きる時に、2000年の現象を覚えている人がいるだろうか... > しかしSKY AND TELESCOPEではこうした恒星進化や > 変光星の話がずいぶんくわしく載っています。それに比べると日本の天文雑誌は > まだまだだなと思わされます。日本の天文雑誌でもこれからはこうした話がどんどん > 載るようにしていかないといけないですね。 Sky Watcher に V838 Mon のしっかりした記事が載ったばかりじゃないですか (^^; S&T だと、海外研究者でも英語で執筆を依頼できるところは強みでしょうね。 (たとえば日本の雑誌でも、編集関係の人が学術雑誌とか学会発表とかもサーベイ して、面白そうな話をピックアップして専門家に当たってみるのでもかなり違うか も知れません) > ところでrho Casは変光星の型としてはSRdとなっていますが、今回の現象などを > 見るとSDORと思った方がいいのでしょうね。 SRD は何でも含んでいるのでいい加減な分類ですね。SDOR は普通もっと高温の星 を指すので、rho Cas type とか作ってもよいぐらいなのかも知れません。