Re: [vsnet-j 2415] Re: rho Cas 2000 > ところですみません。また教えていただきたいのですが、温度が下がって > 酸化チタンが吹き出したんですか?いややはり酸化チタンを含む物質が吹 > き出して恒星表面をおおって温度が下がったんですよね。 > 実は以前にミラの話で、温度が下がってくると酸化チタンが吹き出してさら > に減光するというような話を聞いたような気がするので、どちらかわかんなく > なってしまいました。 酸化チタン (TiO) というと固体を想像されるかも知れませんが、地球大気中の CO2 のような分子です。普通高温の恒星大気中では分子はほとんど形成されま せんが、M型星ぐらいの低温になると、分子が形成されるようになります。 分子はある波長域の光をよく吸収しますので(例えばよく知られているように CO2 で赤外線など)、その領域の光がほとんど出て来なくなります。TiO では、 可視光に顕著な吸収バンドが見られるので、例えばミラ型では温度変化から想像 される以上に可視光が暗くなる原因になります。