[Message Prev][Message Next][Thread Prev][Thread Next][Message Index][Thread Index]
[vsnet-j 1398] FITS image data order
- Date: Sun, 15 Jul 2001 21:24:35 -0500
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Seiichi Yoshida <comet@aerith.net>
- Subject: [vsnet-j 1398] FITS image data order
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
吉田誠一です。
PIXYシステム2の最新版をリリースしました。バージョンは2001年7月15日版
となります。
MISAOプロジェクトのホームページからダウンロードできます。
http://vsnet.aerith.net/misao/index-j.html
今回、FITSファイルのデータの並び順が、世界標準と日本国内で逆になってい
る件に対応したのですが、その対応策についてのまとめを、参考までに送りま
す。
■これまでのPIXYシステム
・日本国内の標準に合わせて、上から下の順にデータが格納されているものと
して読み込んでいた。
・世界標準のFITS画像を検査する場合は、画像を開いてから「上下反転」を実
行し、その後で検査していた。
・上記のケースでは、結果のXMLファイルに <reversed-image> タグが記録さ
れた。
■改修で達成すべきこと
・ユーザが設定により、FITSファイルのデータを上から下の順で読むか、下か
ら上の順で読むか、選択できるようにする。
これは個々の画像を開く際に選択するのではなく、システム全体の設定項目
とする。
・設定をどちらにしていても、検査結果のXMLファイルを開くと同じ状態が再
現されること。また、これまでに検査したXMLファイルが、これまで通りに
開けること。
・検査用バッチXMLファイル中で、個々のFITS画像のデータ順がどちらである
か指定できること。システムの設定をどちらにしていても影響されないこと。
また、これまでのバッチXMLファイルもこれまで通りに使用できること。
■改修内容
・メインメニュー画面の「Congiguration」メニューの「Image Configuration」
で、FITSファイルのデータを上から下の順で読む(「Japanese」)か、下か
ら上の順で読む(「Standard」)か、 選択できるようにする。
→設定結果は起動したフォルダの pixy2.xml に記録される。
→何も設定していなければ日本式の順で読む。
(これはこれまでと挙動を一致させただけで、別に逆にしても他に影響は
ない)
・FITSを読み込むクラスは、設定された順でデータを読み込み、バッファに格
納する仕様とする。
→ふつうにGUIでFITS画像を開くと、設定された順で表示されることになる。
・検査結果のXMLには、FITSファイルがどちらの順でデータが格納されている
かを、必ず記録する。
<image format="fits" order="japanese">ファイル名</image>
<image format="fits" order="standard">ファイル名</image>
→format属性はfitsかunsigned-fitsかを示すために使用されること、FITS
以外のフォーマットでもデータ順が問題になることがあり得ることから、
formatとは別のorder属性で示す。
・GUIの「Examine the image」で1枚の画像を検査する時は、画像を開くと設
定された順でFITSデータが読み込まれる。その順を記憶し、XMLファイルに
記録する。
・画像を開いた後で上下反転した場合は、<reversed-image> を記録する。
→<reversed-image>タグはデータ順そのものを示すのではなく、<image>タ
グのorder属性で示された順でデータを読んだ後で、更に上下反転をする
かどうかを示すフラグ。
・XMLファイルを開き、検査結果を再現する場合は、次のような処理をする。
FITS読み込みクラス:
設定された順でデータを読み込む。
↓
XMLクラス:
設定されている順と、XMLファイルに記録されているorderを比較し、
異なっていれば上下を反転する。
↓
PIXYシステム2のGUI
・XMLファイルにorderが記録されていない場合は、japaneseとみなす。
→これまでに検査したXMLは、すべてjapaneseと書いてあるのと同等。
・バッチXMLファイルにもorder属性が指定可能。orderが記録されていない場
合は、japaneseとみなす。
→これまでのバッチXMLファイルは、すべてjapaneseと書いてあるのと同等。
■余談
・検査結果XMLに記録されている (x,y) 座標は、元の画像上での位置ではなく、
検査前に行われた変形処理を適用した後の画像上での座標。
例えば、
<image order="standard">ファイル名</image>
<reversed-image/>
<sbig-image/>
と書いてある場合は、画像を、データが上から下の順に記録されているとみ
なして読み込み、その上で上下を反転し、更に SBIG ST-4/6 の縦横比が1:1
ではないので、縦に伸ばして1:1になるように変形した後の画像上での
(x,y) 座標が記録されている。
・PIXYシステム2でXMLファイルを開くと、XMLクラス経由で画像ファイルを開
く。XMLクラスはXMLファイルに記録されている通りの変形をした上で画像デー
タバッファを上位に渡すので、画面では、変形された後の画像が表示される。
→XMLに記録された (x,y) の位置と、画面に表示された画像上での (x,y)
は一致する。
--
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html
Return to Daisaku Nogami
vsnet-adm@kusastro.kyoto-u.ac.jp