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[vsnet-j 1398] FITS image data order



吉田誠一です。

PIXYシステム2の最新版をリリースしました。バージョンは2001年7月15日版
となります。

MISAOプロジェクトのホームページからダウンロードできます。

  http://vsnet.aerith.net/misao/index-j.html

今回、FITSファイルのデータの並び順が、世界標準と日本国内で逆になってい
る件に対応したのですが、その対応策についてのまとめを、参考までに送りま
す。

■これまでのPIXYシステム

・日本国内の標準に合わせて、上から下の順にデータが格納されているものと
  して読み込んでいた。

・世界標準のFITS画像を検査する場合は、画像を開いてから「上下反転」を実
  行し、その後で検査していた。

・上記のケースでは、結果のXMLファイルに <reversed-image> タグが記録さ
  れた。

■改修で達成すべきこと

・ユーザが設定により、FITSファイルのデータを上から下の順で読むか、下か
  ら上の順で読むか、選択できるようにする。

  これは個々の画像を開く際に選択するのではなく、システム全体の設定項目
  とする。

・設定をどちらにしていても、検査結果のXMLファイルを開くと同じ状態が再
  現されること。また、これまでに検査したXMLファイルが、これまで通りに
  開けること。

・検査用バッチXMLファイル中で、個々のFITS画像のデータ順がどちらである
  か指定できること。システムの設定をどちらにしていても影響されないこと。
  また、これまでのバッチXMLファイルもこれまで通りに使用できること。

■改修内容

・メインメニュー画面の「Congiguration」メニューの「Image Configuration」
  で、FITSファイルのデータを上から下の順で読む(「Japanese」)か、下か
  ら上の順で読む(「Standard」)か、 選択できるようにする。

  →設定結果は起動したフォルダの pixy2.xml に記録される。

  →何も設定していなければ日本式の順で読む。
   (これはこれまでと挙動を一致させただけで、別に逆にしても他に影響は
     ない)

・FITSを読み込むクラスは、設定された順でデータを読み込み、バッファに格
  納する仕様とする。

  →ふつうにGUIでFITS画像を開くと、設定された順で表示されることになる。

・検査結果のXMLには、FITSファイルがどちらの順でデータが格納されている
  かを、必ず記録する。

	<image format="fits" order="japanese">ファイル名</image>
	<image format="fits" order="standard">ファイル名</image>

  →format属性はfitsかunsigned-fitsかを示すために使用されること、FITS
    以外のフォーマットでもデータ順が問題になることがあり得ることから、
    formatとは別のorder属性で示す。

・GUIの「Examine the image」で1枚の画像を検査する時は、画像を開くと設
  定された順でFITSデータが読み込まれる。その順を記憶し、XMLファイルに
  記録する。

・画像を開いた後で上下反転した場合は、<reversed-image> を記録する。

  →<reversed-image>タグはデータ順そのものを示すのではなく、<image>タ
    グのorder属性で示された順でデータを読んだ後で、更に上下反転をする
    かどうかを示すフラグ。

・XMLファイルを開き、検査結果を再現する場合は、次のような処理をする。

    FITS読み込みクラス:
	設定された順でデータを読み込む。
		↓
    XMLクラス:
	設定されている順と、XMLファイルに記録されているorderを比較し、
	異なっていれば上下を反転する。
		↓
    PIXYシステム2のGUI

・XMLファイルにorderが記録されていない場合は、japaneseとみなす。

  →これまでに検査したXMLは、すべてjapaneseと書いてあるのと同等。

・バッチXMLファイルにもorder属性が指定可能。orderが記録されていない場
  合は、japaneseとみなす。

  →これまでのバッチXMLファイルは、すべてjapaneseと書いてあるのと同等。

■余談

・検査結果XMLに記録されている (x,y) 座標は、元の画像上での位置ではなく、
  検査前に行われた変形処理を適用した後の画像上での座標。

  例えば、

	<image order="standard">ファイル名</image>
	<reversed-image/>
	<sbig-image/>

  と書いてある場合は、画像を、データが上から下の順に記録されているとみ
  なして読み込み、その上で上下を反転し、更に SBIG ST-4/6 の縦横比が1:1
  ではないので、縦に伸ばして1:1になるように変形した後の画像上での
  (x,y) 座標が記録されている。

・PIXYシステム2でXMLファイルを開くと、XMLクラス経由で画像ファイルを開
  く。XMLクラスはXMLファイルに記録されている通りの変形をした上で画像デー
  タバッファを上位に渡すので、画面では、変形された後の画像が表示される。

  →XMLに記録された (x,y) の位置と、画面に表示された画像上での (x,y)
    は一致する。

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吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html

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