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[vsnet-j 1303] Re: Survey data May 20



吉田誠一です。いつもどうもありがとうございます。

[vsnet-j 1301]:
>  出発星がどうしても明るい星になることが多いので、特定の緯度にしばられない
>  スキャン方法(以前「適当に向けてスタートする」方法でも解析できそうか聞い
>  ていたものなど)がソフト的に対応可能か、なども今後の方針の研究のためにご
>  検討をいただければ幸いです>MISAO projectどの

こちらの作業は、記録されていた恒星の名前を、ステラナビゲータで探して、
赤経赤緯を調べています。その赤経赤緯と、その星に向けていた時刻をスクリ
プトに記入し、一括検査用のバッチファイルを作成しています。あとは自動で
す。

ある時刻の画像中心の正確な赤経赤緯が分かっている方法は、大変ありがたい
です。もちろん、必ずしも明るい星でなくても結構です。可能ならば、星の名
前ではなくて赤経、赤緯が記録されていると、こちらでミスが無くなるので、
より助かります。

加藤さんの質問は、どのあたりの緯度を撮影したかをシステムに自動捜索させ
る、ということだと思いますが、おそらく、まったく分からないということは
なくて、ある程度の範囲だとは思います。直径5度くらいの円内のどこか、く
らいでしょうか。

理想的には、1枚目の画像についてこの範囲内でPIXYを実行し、どこで検査に
成功するか調べれば、あとはすべての画像の赤経は時刻差から、赤緯は同じで
検査できるはずです。

画像がどこを撮影したものか分からない場合に、それを自動的に認識するGUI
というのは便利なので、将来のPIXYの構想の1つに入っていますが、今はまだ
そういうGUIも、内部の処理も用意されていません。その分、手間がかかるこ
とになりますが、ある程度、範囲が絞り込まれていれば可能だと思います。

しかし、実際には、必ずしも1枚目で充分な星が写っているとは限らないので、
星がきちんと写っている画像を探す、という手間がかかります。

また、星が充分写っていても、PIXYが検査に成功する確率は、京都大学チーム
の場合は50%前後でしかありません。そのため、検査に失敗して別の画像を探
してやってみなければならない、という、非常に手間のかかる事態が予想され
ます。

まあ、手間の問題はどれくらい効いて来るかは、しばらくやってみないと分か
りませんので、結論としては、

>  スキャン方法(以前「適当に向けてスタートする」方法でも解析できそうか聞い

可能だと思います。

--
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
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