吉田誠一です。いつもどうもありがとうございます。 [vsnet-j 1301]: > 出発星がどうしても明るい星になることが多いので、特定の緯度にしばられない > スキャン方法(以前「適当に向けてスタートする」方法でも解析できそうか聞い > ていたものなど)がソフト的に対応可能か、なども今後の方針の研究のためにご > 検討をいただければ幸いです>MISAO projectどの こちらの作業は、記録されていた恒星の名前を、ステラナビゲータで探して、 赤経赤緯を調べています。その赤経赤緯と、その星に向けていた時刻をスクリ プトに記入し、一括検査用のバッチファイルを作成しています。あとは自動で す。 ある時刻の画像中心の正確な赤経赤緯が分かっている方法は、大変ありがたい です。もちろん、必ずしも明るい星でなくても結構です。可能ならば、星の名 前ではなくて赤経、赤緯が記録されていると、こちらでミスが無くなるので、 より助かります。 加藤さんの質問は、どのあたりの緯度を撮影したかをシステムに自動捜索させ る、ということだと思いますが、おそらく、まったく分からないということは なくて、ある程度の範囲だとは思います。直径5度くらいの円内のどこか、く らいでしょうか。 理想的には、1枚目の画像についてこの範囲内でPIXYを実行し、どこで検査に 成功するか調べれば、あとはすべての画像の赤経は時刻差から、赤緯は同じで 検査できるはずです。 画像がどこを撮影したものか分からない場合に、それを自動的に認識するGUI というのは便利なので、将来のPIXYの構想の1つに入っていますが、今はまだ そういうGUIも、内部の処理も用意されていません。その分、手間がかかるこ とになりますが、ある程度、範囲が絞り込まれていれば可能だと思います。 しかし、実際には、必ずしも1枚目で充分な星が写っているとは限らないので、 星がきちんと写っている画像を探す、という手間がかかります。 また、星が充分写っていても、PIXYが検査に成功する確率は、京都大学チーム の場合は50%前後でしかありません。そのため、検査に失敗して別の画像を探 してやってみなければならない、という、非常に手間のかかる事態が予想され ます。 まあ、手間の問題はどれくらい効いて来るかは、しばらくやってみないと分か りませんので、結論としては、 > スキャン方法(以前「適当に向けてスタートする」方法でも解析できそうか聞い 可能だと思います。 -- 吉田 誠一 / Seiichi Yoshida comet@aerith.net http://vsnet.aerith.net/index-j.html