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[vsnet-j 1196] Re: Kyoto slew survey
- Date: Thu, 10 May 2001 17:57:57 +0900 (JST)
- To: vsnet-j
- From: Taichi Kato <tkato>
- Subject: [vsnet-j 1196] Re: Kyoto slew survey
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
Re: [vsnet-j 1195] Re: Kyoto slew survey
> 赤外に近いノーフィルターCCDの場合、ガラスの有無、即ち屈折か反射か、や、
> レデューサーの有無は、そう効いてくるとは思えない、ということでしょうか。
一般にはどの波長もなるべく吸収しないように作られているはずです。ただし
収差補正のために特殊な材質が使われていたりすると波長域が制限されること
もあり得ます。
材質を調べるだけでもだいたいのことはわかりますが、これは実験して(正し
い方法で変換係数を求めて)確かめるのが一番でしょう。
> ガラスよりもむしろ、ABGの有無の方が、赤外に近いノーフィルターCCDの場合
> は、考慮する必要があるのではないか、ということでしょうか。
可能性があるデータが示されている、ということです。暗黙で「ガラス材に比
べて区別する必要は少ない」とは言い切れないでしょう。
> 今回のような話題が出た場合や、これまで異なる反射望遠鏡+同じCCDで比較
> している時に、鏡面の違いではないか、という話題が出ていないことからの想
> 像です。
鏡面が劣化すると結構大きく変わります。反射率で半分に落ちることも希では
ありませんし、波長依存性もあります。特に反射面の微小な劣化のサイズが光
の波長に近くなると波長依存性が大きく出てきても不思議でないですね(波長
よりも小さければレイリー散乱と同様の波長依存性が起きそうですし)。
> 単に、書いた時点でそう思っている、というだけの表明です。これまで異なる
> 機材で撮影された画像を、同じKAFという理由で同じHendenの係数を使って光
> 度を求めたり、互いに比較し新変光星として発表しているのは、まあそう思っ
> ているからこそできている訳ですね。
Hendenの係数がどれぐらい再現できるか、というのも重要な確認ポイントだろ
うと思います。実は手持ちのシステムでは全く違っていない、とは適切な実験
なしにはなかなか断言しにくいでしょう。いつも・機材が違っても同質に再現
できるならばそのまま使ってもよい、ということですし、変わるならばその対
策を考えないといけないことになります。
> vsnet-chat の方で返事を書いていないことですか? あれはもう少し時間がか
> かります (^^;
あの図を出された段階で、ほとんどの人は結果に懐疑的になったと思います (^^;
#もし論文にあの図が出ていて、それに基づく議論が行われていたら、それはどんな
#にすばらしい結果が発表されていても「怪しい」とみられても不思議でないと思い
#ます。
> > 鳥居さんの画像の結果より、レデューサーの有無で感光特性が変わることが分
> > かっています。つまり、他の方の画像で同じKAFのE有りのCCDを使ったノーフィ
> > ルター画像があっても、比較して新変光星は捜索できないことになります。
> >
> > シュミットカセグレンは補正板がありますが、これを考慮する必要があるかど
> > うかは、まだ決めていません。これまでは考慮していませんでした。
>
> 断定してしまっていますが、「レデューサーの有無で感光特性が変わる」のは、
> 検討途中の仮定だと思ってください。vsnet-chat に返事もしてませんし。
どのぐらいの範囲で「効果を無視して議論に進んでよい」量になるのかは、やは
り適切な実験と、適切な考察が必要なところですね。
たとえば実験の結果、k = 0.5 (k は変換係数とします)の違いが生じてしまう
ことがわかった場合、0 < B-V < 1 の星については、そのシステムの違いを無視
しても、0.5等より大きな差があれば変光していると考えてほぼ差し支えないと
思われます。0 < B-V < 2 (炭素星などの特殊な星を除いてだいたいはこの範囲
にあります)ならば、1等を敷居値にすればよい、などの定量的考察があれば、
「何をもって変光の可能性とみなすか」はもっとすっきりしてくるかと思います。
non-E chip と E-chip の比較もこのような条件ではできるかも知れませんし、
どれだけの差が生じるか、それは他の要因による差に比べてどうかの検討なしに、
ある場合だけ「比較して新変光星は捜索できない」とするのはちょっと尚早のよ
うな気がします。
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