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[vsnet-j 1195] Re: Kyoto slew survey
- Date: Thu, 10 May 2001 03:36:28 -0500
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Seiichi Yoshida <comet@aerith.net>
- Subject: [vsnet-j 1195] Re: Kyoto slew survey
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
吉田誠一です。
> Subject: [vsnet-j 1193] Re: Kyoto slew survey
> 普通の光学ガラスを使っているならば、U-band などには影響が出やすいですが、
> それ以外の波長では一般にそう大きな吸収がないのが普通ですね。
赤外に近いノーフィルターCCDの場合、ガラスの有無、即ち屈折か反射か、や、
レデューサーの有無は、そう効いてくるとは思えない、ということでしょうか。
> ABG か non-ABG かで、赤外カットの重要度が違ってくるとか、割とよく聞く話
> ですね。おそらく目でみてわかるぐらいの違いが生じるのでしょう。
> 特に赤い星では、ほとんど赤外に近いところしか出していない場合もあるので、
> この違いがもろに効いてくる場合もあるかも知れません。
ガラスよりもむしろ、ABGの有無の方が、赤外に近いノーフィルターCCDの場合
は、考慮する必要があるのではないか、ということでしょうか。
> > 逆に、反射望遠鏡の場合は、鏡面での反射で分光特性が変わってしまうことは、
> > 現実には無視できる範囲内である、と思っています。
>
> これはまたどうして?
これは誤解を招いてしまったようです。
今回のような話題が出た場合や、これまで異なる反射望遠鏡+同じCCDで比較
している時に、鏡面の違いではないか、という話題が出ていないことからの想
像です。
# 「と思っています」の後に「が良いでしょうか?」を付けるように訂正さ
せてください。
単に、書いた時点でそう思っている、というだけの表明です。これまで異なる
機材で撮影された画像を、同じKAFという理由で同じHendenの係数を使って光
度を求めたり、互いに比較し新変光星として発表しているのは、まあそう思っ
ているからこそできている訳ですね。
> 正確な手法で変換係数を求めてみて、何が効いているのか見極めることがいず
> れにしても大切ですね。反射・屈折による違い、とか reducer の効果、とか
> 仮説を立てるのはよいですが、それを検証することなく(あるいは検証方法が
> 正しいか確認することなく)話を進めてゆくのはあまり科学的じゃありませんね。
vsnet-chat の方で返事を書いていないことですか? あれはもう少し時間がか
かります (^^;
それはそうと、いつのまに私が実験結果を発表したかのような話になったのだ
ろう、と思ったら、[vsnet-j 1182] でこう書いていましたね。
> 鳥居さんの画像の結果より、レデューサーの有無で感光特性が変わることが分
> かっています。つまり、他の方の画像で同じKAFのE有りのCCDを使ったノーフィ
> ルター画像があっても、比較して新変光星は捜索できないことになります。
>
> シュミットカセグレンは補正板がありますが、これを考慮する必要があるかど
> うかは、まだ決めていません。これまでは考慮していませんでした。
断定してしまっていますが、「レデューサーの有無で感光特性が変わる」のは、
検討途中の仮定だと思ってください。vsnet-chat に返事もしてませんし。
# 何故仮定を置いて話を進めているかは、また別の話になるのですが (^^)
--
システム計画研究所 第3統括グループ
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
yoshi-s@isp.co.jp
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