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[vsnet-j 1193] Re: Kyoto slew survey



Re: [vsnet-j 1192] Re: Kyoto slew survey

> レデューサーはF値を変更するだけが本来の目的なので、分光特性もそう変化
> するはずはない、と思うのですが、基本的にレンズなので、変わってしまうの
> だと判断しています。

 普通の光学ガラスを使っているならば、U-band などには影響が出やすいですが、
 それ以外の波長では一般にそう大きな吸収がないのが普通ですね。

> 逆に、反射望遠鏡の場合は、鏡面での反射で分光特性が変わってしまうことは、
> 現実には無視できる範囲内である、と思っています。

 これはまたどうして?

> >  60% と 50% ならば、等級に直せば 0.2等の違いに相当しますから、これは見逃せ
> >  ない要因になるのではないかと思います。
> 
> MISAO的には無視できる範囲内です (^^; 
> 
> という理由はいろいろありますが、
> 
> ・星の光は特定の波長だけでないので、全体としてはそう差が生じない。

 ABG か non-ABG かで、赤外カットの重要度が違ってくるとか、割とよく聞く話
 ですね。おそらく目でみてわかるぐらいの違いが生じるのでしょう。
 特に赤い星では、ほとんど赤外に近いところしか出していない場合もあるので、
 この違いがもろに効いてくる場合もあるかも知れません。

> ・MISAOでは撮影時の天候や高度等の情報を考慮していない。よって、それら
>   と同等の影響を与える要因は無視する。

 それならば、それこそ reducer とか補正版とかは無視できるんじゃないかなあ。

#透過系を気にするのであれば、chip だけでなく、CCDの窓に何を使っているかとか
#コーティングの種類とか、他にもいっぱい気にしなくてはいけない事項があるで
#しょう。

 正確な手法で変換係数を求めてみて、何が効いているのか見極めることがいず
 れにしても大切ですね。反射・屈折による違い、とか reducer の効果、とか
 仮説を立てるのはよいですが、それを検証することなく(あるいは検証方法が
 正しいか確認することなく)話を進めてゆくのはあまり科学的じゃありませんね。

 逆にいえば、「変換係数を求めること」「変換係数を用いて目的のCCDに合わせ
 たシステムを設定すること」「そのシステムでの光度を求めること」が整合性
 を持って行われていない(としか思えない)ようなデータでは、いくら数字を
 発表しても、そもそもデータの信頼性すら疑われることになりえます。

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