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[vsnet-j 1062] Re: WR104 VSOLJ news
- Date: Tue, 24 Apr 2001 10:29:07 +0900 (JST)
- To: vsnet-j
- From: Taichi Kato <tkato>
- Subject: [vsnet-j 1062] Re: WR104 VSOLJ news
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
Re: [vsnet-j 1061] Re: WR104 VSOLJ news
> 彗星などと異なり、変光星の発見者が「最初に変光を見つけた人」という単純
> な規定で決められないという良い一例になったように思います。
多くの場合は「変光を検出する」ことと、もし2MASS/IRASなどの追加の情報があ
ればほとんどの天体の素性はほぼわかってしまうのですが、変光の検出よりも
「変光の素性を特定する」ことが一層大きな価値を持つケースもこのように存在
するのは、変光星の一つの特徴でしょう。あえていえば移動天体を発見すること
と、その軌道の特性を見極めることの違いぐらいに相当するでしょうか。
逆に言えば、変光星の多様性の側面もよく現れていると思います。それにしても
銀河系で200個強しか発見されていないWR型(新星の発見数より少ないのです)
の特異変光をアマチュアが発見するとは、従来の想像の域を超えていたように思
います。
#この先どのように研究が進むのかわかりませんが、並みの?新星発見以上に価値
#があるかも知れませんよ (^^)
発見者の仕事がここで一段落とはいえ、このままではおそらく終われないのも、
これだけ重要な変光星を発見された宿命とも言えるでしょう(^^;)。これは絶対
論文として残しておかなくてはいけない(しかも、できれば長谷田さんが主著者
であるとよいですね)と思います。過去の記録から木星面に衝突痕が発見された
のに匹敵するぐらいの快挙ですよ、きっと。となると、日本天文学会誌の速報論
文ぐらいが向いているかも?
#自分でも恐ろしいことを書いているような気がしないでも (^^;;
> MISAOについて考えると、この天体は良く見るとASAS変光星として符号が付い
> ていますから、もし長谷田さんが見逃されていれば、後日PIXY 2で再検査した
> としても、ひっそりとASAS番号で光度が報告されて終っていた可能性が高いで
> す。
あまり変光星リストを豊富にしない方がよいのかも知れませんね (^^;
tkato
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