吉田誠一です。 > MISAOの場合は、標準星を使えるようにシステムを改良してゆくこと、標準シス これは将来の課題としてリストアップされています。が、通常の観測と違い、 MISAOの場合は観測と同時に標準星を撮影する、ということはできません。そ れどころか、視野内の比較的標準的な星を使おうと思っても、何も無い場合も あります。 将来、システムの機能として標準星を使えるようになったとしても、できるこ とは、一部の観測だけ標準星に合わせた光度を報告し、それ以外はそうではな い光度を報告する、ということになります。 このような事態を見越して、PIXY 2 の測光値を報告する場合は、利用したカ タログも付記するようにします。 標準星を使うようになったり、 > テムとの体系のずれを定量的に把握すること、厳密に言えば aperture photometry > でも PSF photometry でもない測定方法の系統誤差の可能性をより追求するこ > と(できればどちらかの手法で測定しなおすのがよいですが)などが測光精度 > を上げる工夫になろうかと思います。 このようなプログラムの改良をしたりすると、またまた光度測定をやり直し、 光度の再報告、ということになってしまいますね。 理想を言えば、まず測光精度を完璧にしてから報告するべきなのですが、そう すると既知変光星の光度報告は当分できませんし、MisVの発見報告すらできな くなります。 それを避けて、取り敢えず今あるもので報告をしようと考えているのですが、 であれば、 1. VSNET/VSOLJへの報告では、原則として小数第1位まで。 2. 下記に該当するケースでは、小数第2位まで。 > 精度が落ちているのかは区別して考える必要があります。前者の場合は測定点 > が増えれば精度が上がって来るので、個々の測定点の誤差より高い精度で表記 > することも価値があります。しかしランダムエラーだけで議論できないような のようにしておくのが良いような気がしています。 > 鳥居さんのIP Pegで、明るい星のばらつきが暗い星よりも大きかったこと、ま > たそのばらつき方がランダムでないように見えたことが気になっています。 これは [vsolj 3152] が原因ではないかと思います。光度に変換する際の係数 が微妙に違うと、おそらく明るい方でより大きく光度がずれるかと思います。 PIXY 2 では係数固定にしたので、それでも発生すれば別の理由かもしれませ ん。 -- 吉田 誠一 / Seiichi Yoshida comet@aerith.net http://vsnet.aerith.net/index-j.html