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[vsnet-j 202] Re: CCD vs visual observations
- Date: Tue, 14 Nov 2000 10:35:57 +0900
- To: "vsnet-j" <vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp>
- From: "Watanabe Makoto" <watanabe@tsm.toyama.toyama.jp>
- Subject: [vsnet-j 202] Re: CCD vs visual observations
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
渡辺 誠です。
>だいぶ前の話になりますが、AAVSO discussion の方で Skiff が、CCD測光の方が
>ずっと効率的であることを挙げ、「楽しみ以外の目的での眼視観測はやめた方が
>よい」(原文のニュアンスは微妙に違うかも知れませんが)と説いて、結構議論
>になっていました。
> さしあたって皆さんならばどう考えられますか?
> 楽しみでやっているのだからよい? それとも
最近、「とんぼ」計画や美星の掃天望遠鏡など、全天を計画的に走査したり、
ガンマ線バースト即時自動観測システムのように、人工衛星と連動したり、
と望遠鏡の進歩が著しいですね。
これらが本格的に動きはじめれば、彗星捜索と同様、変光星も危機的
状況かな、と思っていますが、数年間は大丈夫だと思っています。
また、短期間で変光するものはこの限りではありませんね。
ただ、短期間の変光はCCDの方が断然有利ですが・・。
私は現状では、CCDと眼視観測を連携してできないかと思っています。
CCDの正確さ、眼視観測の手軽さが融合できないかと思っています。
現在CCD観測のテーマとして以下の4つを行っています。
(1) RV Tau 型星の変光
(2) RCB型星の変光
(3) UGZ型星の変光
(4) ISA型星の変光
(1)はあまり観測されていない星の変光要素の決定と
RVB型の明るい時期と暗い時期の変光範囲の変化
(2) は静穏時の脈動周期の検出と減光時の脈動周期の
位相の決定です。
(3) はスタンドスティル時の光度変化の検出です。
(4) はまだ目標が定まっていません。
しかし、月に4〜6日程度しか観測できず、困っています。
眼視観測と違って立ち上がりが遅いので、時間がかかります。
(この手軽に立ち上がるのはお金さえあれば解決できますが・・)
それに富山は晴天率が悪いので、観測日数はもっと多いのですが、
一つの星にわりふると、上記のようになります。
日本社会では午後5時以降、即座に自由というわけに行きませんし、
私の観測の現状ではCCDを使っていても観測日数は足りない状況が
続いています。
というわけで、RVB型の明るい時期と暗い時期の変光範囲の変化
に関しては眼視観測で補わねば結論はでないようです。
幸いなことに変光範囲が大きいので、眼視観測との相関が
充分取れています。
むしろ、RV型の周期の決定くらいではCCDで行う意味がないのでは?
とも言われました(その通りかもしれない)。
(2)、(3)は変光範囲が狭いので、CCDが必要ですが、(4)も眼視観測
で補いながら、と考えています。
晴天率が高く、コンスタントに観測できる環境にある望遠鏡が活動
するのでしたら別ですが、現状のCCD観測はまだまだ穴がいっぱい
あるので、個人的には眼視観測と連携してCCD観測を行いたい
と思っています。
そして、手がすいたら、日本人の発見した変光星の変光要素の
確定を行いたいと思っています。10年間はがんばれるのでは
ないかと思っていますが・・・。
眼視観測単独での必要性という論旨ではありませんでしたが、
私も良く分かりませんので、色々と教えていただければ幸いです。
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