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[vsnet-j 143] PIXY System 2 tutorial pages
- Date: Sat, 23 Sep 2000 02:25:37 -0500
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp, vsolj@ooruri.kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Seiichi Yoshida <comet@aerith.net>
- Subject: [vsnet-j 143] PIXY System 2 tutorial pages
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (2000年9月23日)
MISAOプロジェクトの吉田誠一です。
MISAOプロジェクトでは、皆様からご提供頂いた約1万枚の画像を基に、約
1000個の新変光星を発見し、のべ約5万個の変光星の光度観測を報告してきま
した。
このように大量のデータを扱うMISAOプロジェクトの活動では、MISAOプロジェ
クトで独自に開発した天体画像自動検査システムPIXY(Practical Image
eXamination and Inner-objects Identification)を利用しています。
現在、これまでの活動での経験を踏まえて、次期バージョン「PIXYシステム2」
の開発を進めています。従来のPIXYシステムでは、それぞれの画像の検査は自
動で行えていましたが、データベースからデータを検索して光度を報告したり、
新変光星を探したりするには、いくつかのスクリプトを組み合わせて使用して
いました。PIXYシステム2は、MISAOプロジェクトのすべての作業を統合した、
サーベイ活動のための統合環境になることを目指しています。
PIXYシステム2の最新版は、2000年9月16日版です。このバージョンには、次
の2つの主機能が組み込まれています。
・1枚の画像を検査し、星表と比較して、すべての星の位置と光度を測定する。
・2枚の画像を比較し、新天体を探す。
MISAOプロジェクトのホームページでは、PIXYシステム2の使い方や応用事例
を、サンプル画像を使って紹介した、次のようなチュートリアルページが公開
されています。
・画像の検査
・彗星・小惑星の見つけ方
・変光星の見つけ方
・わし座新星の高精度な位置測定
PIXYシステム2のページ
http://vsnet.aerith.net/misao/pixy/index-j.html
いずれのページでも、サンプル画像をダウンロードし、実際に自分で試してみ
ることができるようになっています。
「画像の検査」のページでは、PIXYシステム2を使って画像を検査し、画像の
中心座標や画角を求めたり、カタログに載っていない星を調べたり、すべての
星の位置と光度を測定する方法を紹介しています。サンプル画像には小惑星が
写っており、USNO-A2.0を使って検査すると、この小惑星が赤い丸印でマーク
アップされます。
PIXYシステム2を使って画像を検査する手順は、次の通りです。途中で一度ダ
イアログが開きますので、カタログを選び、赤経赤緯を入力しますが、あとは
特にやることはありません。
1. 「Image Examination」ボタンを押す。
2. メニューの[Operations] - [Open Image]を選び、画像を開く。
3. メニューの[Operations] - [Detect Stars]を選ぶ。
4. しばし待つ。
5. メニューの[Operations] - [Matching]を選ぶ。
6. 読み込むカタログの設定をする。
7. しばし待つ。
8. メニューの[Operations] - [Make Pairs]を選ぶ。
9. しばし待つ。
「彗星・小惑星の見つけ方」と「変光星の見つけ方」のページでは、PIXYシス
テム2を使って2枚の画像を比較し、新天体を見つける方法を紹介しています。
サンプル画像には小惑星や変光星が写っており、PIXYシステム2を使うと、こ
れらの天体を見つけることができます。特に「変光星の見つけ方」では、実際
に3個のMisV新変光星を発見した画像がサンプルとなっています。
PIXYシステム2を使って新天体を探す手順は、次の通りです。特に何も設定す
ることはありません。画像の検査と異なり、GSCやUSNO-A2.0といった星表も不
要です。
1. 「Multiple Examination」ボタンを押す。
2. メニューの[Operations] - [Open Image]を選び、1枚目の画像を開く。
3. メニューの[Operations] - [Open Image]を選び、2枚目の画像を開く。
4. メニューの[Operations] - [Matching]を選ぶ。
5. しばし待つ。
6. メニューの[Operations] - [Create R-GB Image]を選ぶ。
7. 開かれたR-GB画像で、色の付いた星を探す。
R-GB法とは、門田健一氏が考案した変光天体・移動天体捜索法で、2枚の画像
のうち、1枚を赤で、もう1枚を青緑で着色し、合成します。すると、画像全体
がモノクロになりますが、変光天体や移動天体だけが、赤もしくは青緑色に色
づけされて表示されます。
「わし座新星の高精度な位置測定」のページでは、PIXYシステム2を使って、
小型望遠鏡で撮影された画像でも、1秒角以内の精度で、自動的に位置測定が
行える事例を紹介しています。
PIXYシステム2は、約1カ月に1回のペースでリリースされています。開発に
あたっては、皆様からのご意見、ご要望を反映して、計画を立てています。ご
興味を持たれましたら、是非一度、ご利用になって頂きたいと思います。
* サンプル画像は、門田健一氏、井狩康一氏にご提供頂きました。
P.S.
過去のMISAOプロジェクト・アナウンスメイルは
http://vsnet.aerith.net/misao/index-j.html
で閲覧できます。
--
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html
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