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V868 Cyg



V868 Cyg (=VV137)

 データは Ric. Astr. Vol.6 No.28 による。文献には観測された極大のJDしか示
されていない。実際観測してみると明るい案内星までは簡単に導入できるのである
が、そこから先は同じような明るさの微光星がたくさんあり、15−20cm程度の口径
で観測するにはなかなか根性がいる。じっくりたどって欲しい。発表されている極大
のJDは以下の通り。(+2400000)

  33452  33506  33541  33783  34214  34226  34926  34985  35013  35032
  35317  36815  36847  37136  37174  37885

 これからみる限り、増光周期は17日程度であろうか。これらの増光のうち、JD 
36815と 36847のものについては光度曲線が示されており(というより他の増光は
曲線を示せるほどのデータがないのであろう)、いずれもUGらしい急増光のあと
極大光度に3日間とどまって(前者は15.3等、後者は15.1等)約0.7mag/dayで減光
していった。他にソ連でなされたわずかの観測でも同様の傾向である。おそらく
UGSSまたはUGZと思われる。有名なUG型EM CygやV795 Cygに近く、光度も
そう発狂的に暗くないので観測してみてください。