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XX Cam



XX Cam          RCB:           8.09-9.8B

 この天体はまずHD25878(=BD+52.771)として登録され稠aposchkinらによっ
て明るく幅の狭い水素の輝線がみられることが報告された。さらにBidelmanはこの
天体とR CrB のスペクトルの間に驚くべき類似点がみられる(水素の吸収線が極め
て弱い。炭素に由来する吸収線が認められる。)ことから同様の天体ではないか
(hot carbon star と呼んでいる)と示唆した。

このようなスペクトルを示す天体は原則として変光星なのでHarvard plate
collectionを調べるよう勧めている。(ApJ1948年)そしてChang Yuinが
1898年からのプレート1170枚を実際に調査し、次の1回の減光を見いだし、XX Cam
としてRCB型に分類された。

 極小付近のデータ
    JD       pg
  2429566   8.60     29613   9.70      29632  10.18
      586   8.60       614   9.70        633  10.30
      592   8.84       621  10.18        634  10.30
      596   8.84       622  10.18        636  10.18
      603   9.22       622  10.18        639  10.06
      605   9.22       625   9.94        646   9.82
      607   9.58       625  10.18        646   9.82
      607   9.58       625  10.30        649   9.82
      608   9.58       626  10.06        658   9.34
      613   9.58       630  10.30        659   9.58
      613   9.70       632  10.30        661   9.22
      613   9.70       632  10.42        678   8.72

 その後も眼視観測者によりモニターが行われているが、新たな減光は一度もとら
えられていない。光電測光によるhigh-speed photometry により短時間変動も報告
されている。ただ1回の減光を示したRCBタイプであるが、UV Casのようなこと
もあるので(せっかく明るい周極星なので)観測をしておいて欲しい。(減光も短
かったので)なお誰かさんはこの星を全く観測しません。