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UZ Boo
UZ Boo UG(SU?) 11.5-20.4v
めったに増光しない。この星野は暗い星まで見えることで有名で、UZ自身も条件
が良ければ19.5位で観測された。早く増光を見たいものです。
以前この星の極小時のhigh-speed photometry から範囲約1等、周期4時間程度
の変光がとらえられた論文が出てUGSUを支持する観測者を驚かせたが、最近同じ観
測者が「変光が検出できない」という観測を発表した。極小における変光だけから
軌道周期を決定する事の難しさがわかる。あらためてUGSUとしての監視を強めて欲
しい。なお藤野氏の観測目標のひとつに(ひとつしかないという噂もあるが)
「UG型の現在の分類は不十分である。もっと細分類を!」というスローガンがあ
り、眼視観測から31cmによる写真観測に転向したのはそれが理由だと述べている。
それゆえ少し毛色の違うUG型に出会ったらすぐその星を代表とする分類を作成す
るようである。たとえば「月刊天文」に書かれたUGSWとかのほかにもUGAL
とかUGUZとかいろいろ考えているようである。(私には全部同じにみえるのだ
が)
Richter による増光リスト:
UZ Boo 1929-1984
1929 Apr, 1937 Jun, 1938 May, 1978 Sep
1978年のものが、かの有名な大増光です。この他にもGlasbyは眼視的に多数の増
光をとらえている(当然極小まで)が極めて疑わしい。
またこの激変星は可視域に比べ、電波強度がかなり高いことでも知られています。
magnetic white dwarfを含むのかも知れません。そうならばaccretion discのでき
にくい時期があって増光しなくても不思議ではないですが、極小光度の測光では
magneticな原因による変光(AM Herのような)はとらえられていないようです。