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[vsolj-alert 308] vsolj-news 015: SN 1999by in NGC 2841
- Date: Mon, 3 May 1999 17:18:32 +0900 (JST)
- To: vsolj-alert@ooruri.kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Hitoshi YAMAOKA <yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp>
- Subject: [vsolj-alert 308] vsolj-news 015: SN 1999by in NGC 2841
- Cc: yamaoka@rcsvr.rc.kyushu-u.ac.jp
- Sender: owner-vsolj-alert@ooruri.kusastro.kyoto-u.ac.jp
VSOLJニュース (015)
超新星1999by
著者 :山岡 均(九大理)
連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp
昨日出されたIAUC 7156によると、距離10Mpcとかなり近い銀河であるNGC
2841に超新星が発見されました。1999byと命名されたこの超新星は、現在どん
どん明るくなりつつあるもので、今後注意が必要です。
この超新星が発見されたのは4月30日(世界時)のことで、発見者はイギリス
のアマチュアRon Arbour氏と、Lick天文台の自動撮像望遠鏡(KAIT)による超新
星捜索チームです。発見前画像の明るさを合わせると、これまでの報告では、
日時 CCD等級
4/25.199 >19.3
4/28.878 16.3
4/30.199 15.7
4/30.874 15.1
5/01.199 15.0
5/02.549 14.03
と急速に明るくなってきています。
超新星の位置は、Lick天文台チームの測定では赤経9時21分52.18秒、赤緯
+51度00分06.6秒(2000年分点)で、銀河の中心からおよそ西へ100秒、北へ91秒
いったあたりです。超新星の12秒西、30秒北には、11等ほどの手前の星があり、
また超新星の58秒東、8秒北には14等ほどの星があります。銀河は、おおぐま
座のθ星からι星に向かって1/4ほど行ったところにあります。日本では現在、
夕方の空高くに見えることになります。
この銀河には、これまで3つの超新星が発見されてきましたが、最も明るい
もので14等ほどでした。しかしこの銀河の距離から推定すると、もし今回の超
新星が典的型なIa型超新星で、さらに星間物質の吸収を受けていないならば、
11.5等ほどまで明るくなることが期待されます。今後の動向が注目されます。
この超新星の情報は、vsnetのWebページ(随時更新)
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/vsnet/SNe/sn1999by.html
などで御覧になれます。
1999年5月3日
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