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[vsolj-alert 125] Re: Variable star near NGC 4013 = SN1989Z?
- Date: Fri, 22 May 1998 14:49:19 +0900 (JST)
- To: vsolj-alert@ooruri.kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Taichi Kato <tkato@kusastro.kyoto-u.ac.jp>
- Subject: [vsolj-alert 125] Re: Variable star near NGC 4013 = SN1989Z?
- Sender: owner-vsolj-alert@ooruri.kusastro.kyoto-u.ac.jp
Re: Variable star near NGC 4013 = SN1989Z?
> この星は、redshiftがnegligibleなことから、確実にforeground variableで
> すね。
いや、その銀河内のrunaway starだったりして(^^;)
> U Gem型やその他のcataclysmic variableだとして、
> ・スペクトルはA型の恒星みたいに見えるものなんでしょうか?
> ・赤外で明るく見えるものなんでしょうか?
> というあたりを解説していただけませんでしょうか > 加藤さん
まず、U Gem-typeの場合には、アウトバースト時にはバルマー系列の水素の幅広い
吸収線が見えるのが普通です(幅は降着円盤の回転で大部分決まるので、系をみる
軌道傾斜に依存します)。典型的な色もB-V=0.0付近で、低分散でこれらの特徴だ
けをみるとA型に分類されることは極めて不思議なことではありません。(ただ
He Iの吸収も見えるのが普通なので、B型の方により近いことは確かです)
もっとも青い方ではA型星よりはるかに連続光が強いですので、ここまで見れば
A型と見間違えることはないとは思いますが、赤い方しかスペクトルを撮ってい
なければこの部分の情報はないかも知れません)。U Gem-typeの場合のアウトバ
ーストをそれと知らずに(青い方まで含めて)低分散で分類した場合、O-B また
は sdB に分類されるのが通例です。赤い方だけで分類するとA型に分類されるこ
とも許容範囲かと思います。
赤外の光度はU Gem-typeのアウトバーストであれば V-K = 0 付近でしょうから、
もし赤外が明るいとなれば可能性からは外れますが、銀河のIR光度は積分等級で
しょうから、SN1989Zの赤外光度がいかほどのものであったかはちょっとわかり
ません。現在起きているイベントで測光しなおすのがよいでしょうね。
IRASで明るいといっても
115830.4 +435653 (2000.0) IRAS11559+4413 0.250L 0.242 5.079 21.530 -1%
の通り、ほとんどが100micronのfar IRの方なので(12micronは検出限界以下)、
短い方の赤外では通常の銀河に比べてそう特別に明るいことはないと思います。
tkato
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