vsnet-j の皆様
大島さんから以下の情報を頂きました。御本人の了承を得て、
vsnet-j の方に転送させて頂きます。引き続き情報をお待ち
しています。
野上大作
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Date: Sun, 08 Jun 2003 14:46:30 +0900
From: osamu Ohshima <ohshima@po.harenet.ne.jp>
To: Daisaku NOGAMI <nogami@kwasan.kyoto-u.ac.jp>
Subject: Re: [vsnet-j 2858] cosmic ray event
野上様
大島@鴨方高校です。ご無沙汰しています。
> ちょっと教えて欲しいことがあります。CCD での観測の場合、
> 宇宙線が当たって星のないところにカウントが記録される、
> いわゆる cosmic ray event というものがあります。これは
> フォトマルの場合でもあるのでしょうか?あってもよさそう
> ではありますが、受光面が狭過ぎて確率的には相当低いという
> ことでいいでしょうか?また起こったとしたら、1点だけ
> 観測されるものでしょうか?あるいはコンマ数秒くらい尾を
> 引いたりするものでしょうか?
私の10数年の経験では、cosmic ray eventらしき記録データに出会ったという
「記憶」あるいは「認識」はありません。しかし、その当時はcosmic ray event
だと認識できなかったために記憶に残っていないだけかも知れません。
受光部の面積は、小型CCDチップと同程度ですから、CCD観測時と同様にcosmic
ray eventが生じても何も不思議はないと思いますが、そんな頻度でそれらしき
現象に出会った記憶はありません。
もっとも、カミオカンデ用のでっかいフォトマルなどでは、結構cosmic ray
eventを捉えているのではないでしょうか。カミオカンデの中では、cosmic ray
は山体に吸収されてフォトマルまでは届かないのでしょうが、浜ホトの工場で製
品試験している際には検出しているのではないでしょうか。浜ホトの技術者に尋
ねてみてはいかがでしょう。検出の確率など、正確にわかるかもしれませんね。
> フォトマルで観測されていて、妙に短いフレア?を経験された
> という方はいらっしゃいませんでしょうか?
よく使われるフォトマルの信号検出方法には、直流増幅法とフォトンカウンティ
ング法の2種類がありますが、cosmic ray event出力信号は異なると思います。
直流増幅法では、直流アンプ部に時定数回路がありますから、その時定数で
exponetialに尾を引くでしょうね。
フォトンカウンティング法では、cosmic rayが光電面に当った場合は、カウント
数が鋭いスパイクを示すのでしょうね。フォトマルの胴体に納めてある10段前後
のダイノード部(電子増幅段)にcosmic rayが当る場合は、面積から見て光電面
よりずっと確率は高そうですが、出力パルスの電圧の高さが低いのでディスクリ
ミネータ部で棄却され、出力カウント数が増えるという現象にはつながらないと
思います。
いずれにしても天体の現象では見られない出力信号なので、印象に残っていても
いいはずですが、、、。伊藤さん、荒井さん、永井さん(このMLに入っているの
かどうか知らないのですが)など心当たりはありませんか。
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大島 修
e-mail:ohshima@po.harenet.ne.jp
Office: 〒719−0243 岡山県浅口郡鴨方町鴨方819 岡山県立鴨方高等学校
Phone:0865-44-2158 FAX:0865-44-4626

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