Historical document: V410 Cas その昔、某所で紹介した文書ですが、今となっては新しい人はほとんど読めない ようなところに行ってしまっていると思われますので、文書が見つかったところ でその都度紹介していきたいと思います。内容は古いものも多いので、その点は 考慮して読んでください。一部当時関係した人名が出てくるところもありますが、 ご了承ください。 (1992/07/30) V410 Casは共生星型の新星か? V410 CasはGCVS4によればNL(新星類似の意味だろう)、1938年 にslow nova様のゆっくりとした増光を示した星、色は赤くない、となっていて、 また Bode and Evans 編纂の "Classical Novae"(1989)に集録されているN. Vogt による "Relationship of Classical Novae to other Eruptive Variables"のなか (この論文はかなりいい加減な部分があったのであまり気にしてはいなかったのだ けど)、「共生星型新星」の表にこの星が挙がっていて、何だろうかと思っていた のですが、近年また増光しているようです。 IBVS3732によれば、Sternbeg天文台の1962-1990の409枚のプレートを調査 したところ、この星が1978年以前はB=17.5等であったのに、それ以降10年にわたっ てB=15.5等と明るい状態が続いていることが明かになりました。このような挙動は V1329 Cyg, HM Sge, PU Vulといった共生星型新星に似ていて、にわかに注目を集め そうです。またこの期間中1981-1982はB=16に小減光し、食ではないかとも書かれて います。40年の間隔で新星爆発が起こるものかよくわかりませんが、今回の増光は 1等増光するのに約200日を要しています。共生星型の反復新星なのでしょうか? それで、星図を用意しようと思ったのですが、Hoffmeister(1967)の発見論文は大 学では欠番。確か以前人からもらったコピーで同定できなかったので困ったような 気がします。これはいよいよパロマー星図かCCD画像と比べなくてはいけないか も知れません。 一応GCVSからのデータ: V410 Cas 00h20m39s +61o29' (1950.0) 15.5-18p type NL 文献: Antipin, S.V., and Shugarov, S. Yu., 1992, IBVS No. 3732. Hoffmeister, C., 1967, Astron. Nachr. 290, 43. Vogt, N., 1989, in "Classical Novae" (Bode, M.F. and Evans, A. eds), p.225
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