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[vsnet-j 1588] Re: Sankou-seiun
- Date: Wed, 5 Sep 2001 17:54:51 +0900 (JST)
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Hitoshi YAMAOKA <yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp>
- Subject: [vsnet-j 1588] Re: Sankou-seiun
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
山岡@九大理 です。
#NHKの本はまだ見られてません。
> 恒星進化でどんなページが引っ掛かるかちょっと試しに調べているうちに、
>PPN段階の星周囲の星雲を「散光星雲」と呼んでいる例がみつかりました(専
>門家のページです)。アマチュアの文献で普通に使われている「散光星雲」
>という日本語での用語は、プロは別の意味で使うことの方が普通なのかも?
うーん、惑星状星雲ってどういう風に定義されているんだろう、という問題に
も関係しそうな。有名なSN 1987Aの周りの3重リングを「惑星状星雲」と呼ん
でいる例は聞いたことがない。
でも、上記の「散光星雲」が「普通」の使い方だとは思わないです。
> (「散光」は「散乱」の意味であれば、確かに概念的にはそちらの方が妥
>当かも知れませんね。「反射星雲」とどう違うのか知りませんが...)
「散光」ってのはdiffuseの訳ですよね。すなわち、放射の物理過程ではなく
て、見かけの形でしょう。惑星状星雲のそもそもの定義も「惑星みたいな丸っ
こい形」から来てるわけだし。普通、反射星雲は散光星雲に含まれます。
#星雲は古典的には、散光星雲、惑星状星雲、暗黒星雲、超新星残骸に分けら
#れていますが、これは形態から来たものです。超新星残骸は、形としては惑
#星状星雲に近いものもあり(といってもCrab nebulaだけかな)、惑星状星雲
#の中に含まれていたこともありました。
> (完全には概念が一致しないものの、確かに「散光星雲」と言われている
>天体は「H II 領域」と呼んでいることの方が多いような気がします。)
物理過程から「反射星雲」「輝線星雲」「吸収星雲」とでも分けて、輝線星雲
のうち星から放出されたのではないものがH II region、星から放出されてい
るのが惑星状星雲、とでも呼ぶのが現代的なのかなぁ。しかし、赤色巨星まわ
りのshell(まだ中心星が低温の頃)は惑星状星雲とは呼ばないですね。PPNもそ
うか。
#Pleiadesの周りの「反射星雲」は、星団の星と成分が違うので、星を作った
#ガスの残りではなく、たまたま近くを通っているもの、という話を読んだ。
九州大学(六本松地区)理学部物理学教室 山岡 均
〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1
yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp