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[vsnet-j 985] V4643 Sgr



V4643 Sgr

 蜂巣さんのモデルフィットの結果では、やはりRS Oph型の可能性があるとのこと
 でした。これからの観測のポイントとして

 ・全期間の光度曲線を求めること
 ・分光観測で伴星を同定すること(1mクラスで行けるでしょう)
 ・多色測光によって、伴星が卓越してくるか調べる

 さらに

 ・過去の写真等があれば、過去に活動がなかったか調査

 等が考えられます。

>   another recurrent nova candidate です。V4643 Sgr = Nova Sgr 2001
>   爆発前にかなり明るい天体がすぐ近くにあって、progenitorの可能性があります。
>
>   天体はまだ fresh ですので、もし何かの観測を呼びかけるならば好適なタイミ
>   ングでしょう。現在13等台とまだ明るいです。

light curve を fitting してみました。
最初の非常に速い減光期は、1.37 Mo の WD でほぼ合います。

それ以降のゆっくりとした減光は、回帰型新星 RS Oph 型に特有のものです。
つまり、 red giant companion で、accretion disk は初期は 
10 Ro 程度 大きく、次第に小さく (1 Ro 以下に)なっていくもの
でほぼ線形---に合いそうです。これが U Sco 型ですとの accretion disk の
大きさが 2 Ro 程度と一定で、このため、平坦期(プラトー)ができます。

もし、回帰型新星ならば、伴星は red giant なので、可視と赤外で明るい
はずで、progenitor というのはあんがいあたっていると思います。

たぶん、軌道周期は百日以上、数百日程度と思われますので、
食は期待できないかもしれません。しかし、やってみる価値は
あるでしょう。

予報としては、RS Oph は post-outburst minimum が 300 日
続きました。これは、爆発 100 日後から400日後までの期間、
静穏期よりも 1等ほど暗い時期があったことです。この理由は、
赤色巨星からの白色矮星への accretion は Roche lobe overflow 型
ではなく、wind-fed 型なので、爆発があると、cool red giant wind
が飛ばされ、爆発後のある期間は、白色矮星への accretion がストップ
するからです。しばらくすると、cool red giant wind が連星系全体を
カバーするようになり、accretion が再開するため、通常の静穏期の
明るさに戻ります。もし、同じ post-outburst minimum が観測されれば、
この新星は、RS Oph 型の回帰型新星とみなしてほぼ間違いないでしょう。

ぜひ、爆発の全期間の光度曲線を求めて欲しいものです。

蜂巣