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[vsnet-j 429] Gakkai mihappyou genkou



Gakkai mihappyou genkou

 次はボツになった学会発表原稿の例 (^^;

{ガンマ線バースト探索訓練プログラムの開発}
{山岡均(九大理)、植村誠、加藤太一、石岡涼子、岩松英俊、
松本桂(京大理)、石井克典、神川強、古賀雅子(九大理)}

ガンマ線バーストは、1997年に光学対応天体が検出されて以来、出現直
後の残光の検出とフォローアップ観測が精力的に行なわれてきている。
我々は、IPN triangulationによる数十平方分角のエラーボックスを、大宇陀60cmと
京大25cmを用いて撮像観測し、光学対応天体の検出を試みた(講演 xx参照)。
しかしながら、目視比較は、銀河面から遠い例では比較的容易だが、銀河面に
近い領域に出現したバーストでは非常に時間がかかることが判明した。
そこで、我々は残光の目視探索能力を高めるため、既存星野にランダムな残光を
摸した星像を加えた人工画像を作成するガンマ線バースト探索訓練プログラム
を開発した。プログラムは GCN alert を摸したアラート発生部分と画像取得
部分からなり、実際のガンマ線バーストと同様に昼夜を問わずアラートを
ポケットベルや携帯電話を持った訓練者に送る。訓練者はネットワーク経由で
人工画像を取得するが、望遠鏡の方向が正しくない場合や、天候による像の劣化
や画像回転、変光天体や小惑星などの誤検出の原因となる現象なども含めたシミュ
レーション画像が得られる。訓練者は同領域の画像を DSS 等から取得して比較
するが、ネットワークの不測の不調や混雑などもシミュレートされ、より現実に
近い状況が再現される。本講演では、この訓練の成果で訓練者の探索能力がどの
ように向上するか、また疲労と探索能力の関係についても報告する。