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[vsnet-j 252] Re: CCD vs visual observations
- Date: Sun, 19 Nov 2000 21:28:08 +0900 (JST)
- To: vsnet-j
- From: Taichi Kato <tkato>
- Subject: [vsnet-j 252] Re: CCD vs visual observations
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
Re: [vsnet-j 250] Re: CCD vs visual observations
CCDと眼視のどちらをすべき、という議論ではないのですが、せっかくだから、
> ・敷居の高さ
> ・コスト面
>
> これが一番にあげられます。
> 眼視にくらべて機材を余分に使わないといけないだけに敷居はどうしても高くなる。
> 眼視の技術をみにつけるより簡単かもしれないというコメントはあったけど、現状
> はPC+CCD+望遠鏡を使わなくてはならないということから考えても、敷居が低い
> とは思えない。
についてちょっとみてみましょう。
これはほとんど目標とする等級と観測精度に依存していると言って間違いないで
しょう。現状に限っていえば、たとえば12等星ぐらいまでであれば、眼視+望遠
鏡の方が安いかも知れない。同じ極限等級と精度をCCDで実現しようとすれば、
小型望遠鏡(ファインダーぐらい)ぐらいになるでしょうか。同じことをするな
らばそれほどメリットはないかも知れませんね。もっともこのぐらいになると、
眼視でも10cmクラスの望遠鏡を振り回せる場所が必要になるので、条件によって
は移動観測等結構大変かもしれない。多分もう1−2等暗いものであれば眼視に
必要な望遠鏡価格だけでCCDといい勝負になりそうです。暗い方(あるいは精
度を必要とする方)はこの辺の等級を境に圧倒的にCCD向きになってくる。
逆に明るい方ならば、例えば肉眼星であればデジタルビデオでも捉えられるよう
になってきていますから、差額はそのカメラ代、ということでしょうか。この価
格自身が高いか安いか人によって感じ方も違うでしょうし(趣味するならそのぐ
らいは使ってもよいのかどうか、など)、記録が残せるという別次元の意味もあ
るでしょうから、一概には難しいかも知れませんね。
tkato