> わたしは、 > ブラックホールになった分だけ質量が残っているんだから、相手の星は引力で > 捕まったままだろうという解答をしたのですが、 この考え方が比較的一般的なようですね。中性子星を作る場合にはもっと飛ばな くてはいけないので、連星系がより破壊されやすいため、傾向的にはブラック ホール連星の方がむしろできやすい、ということでしょうか。 もっとも、相手がもっと小質量のもの(LMXB)では、これでも難しいと思われる ので、できてから質量移動で相手がかなり軽くなっているんでしょう。 > その前後、他の方から、 > ブラックホールになってから伴星を捕捉した。 これは書かれている通り星の密集した特殊な場合がほとんどでしょうね。 > 大質量の星は、超新星爆発を経ずにブラックホールになる。 これは想定しているモデルにもよるので確実なことは言えないようですが (超新星爆発でどうやってあんなに飛ぶのか、という部分も実はまだあまりよく わかっていない)、そういう経路もあるみたいですね。failed supernova って こういう現象を指すのですよね?>山岡さん #また別のモデルで、もっと大質量だと逆にブラックホールができない経路もある #そうなのですが、たくさんの BH 連星が存在していることから、「ものすごく #重い星でなければ BH ができない」ことは少なくともなさそうです。 一方中性子星連星は、中性子星の質量が1.4太陽質量付近に集まっていることから、 もとは白色矮星連星で質量降着で中性子星になった、という考えがそれなりに もっともらしいようです。
Return to the Powerful Daisaku Nogami
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