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[vsnet-j 2929] IAU Colloquium 193



今月上旬のIAU Colloquium No. 193 に参加しました。
感想を少し書きます。

 大マゼラン星雲の massive photomtery で周期1年未満、
明るさで見るとRed Giant Branch の変光星の周期光度関係が
3本あることが分かったのは1996年頃だったと思いますが、
当時あまり話題にならなかったようです。

 その後、Wood が周期1年以上で明るさがAsymptotic Giant Branch の
範囲まで含めた変光星を調べ、周期光度曲線が5本あることを
指摘したのが、1999年でした。

 野田さんが、昨年5月仙台で開かれた workshop で、
Wood の見つけた5本の系列を MOAの観測から確認できたこと、
及び大振幅の星はこれまでのミラ型の周期光度関係を満足する
ことなどを発表しました。

 今回のコロキウムで、板さん、Kiss さんなどが、OGLE のデータから
5本の系列を再確認、板さんは更に詳しい特徴に言及しました。
私は、野田さんの仙台での発表を紹介しました。
コロキウムのまとめでも言及され、これで、ようやく Wood
の5本の系列がある程度多くの人に認められたようです。
(4年で認められたのは早い方でしょうね。)

現在分かっていることを列挙してみますと、
ミラ型と半規則(SR)との性質を見ると、ミラ型は大振幅で
明瞭な周期光度関係あり、SR は小振幅で周期光度関係は幅が
あり、よく見ると複数の系列がある。また、周期色関係を
見ると、SRは赤い方にばらついているなど。

解析は進行中で、これからいろいろ細かい発見や、本格的な
議論が続きそうです。

竹内峯


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