Re: [vsnet-j 2729] Re: V4745 Sgr: prediscovery data > いや、恐ろしいものが出てきました。データを見ていると数日に1回くらい > の割で観測しているみたいですね。 晴れていれば、1.5-2日で全天(観測できる空の意味でしょう)がカバーできる みたいです。ROTSE も同じような仕様でしたが、こちらは解析が遅かったので、 それほどでもなかったのですが、ASAS はそれらのデータを即時解析できている みたいですし、任意の位置が拾えるのはすごいですね。 観測頻度については、同じセットを追加すれば毎日1回以上の頻度も可能なの でしょうね。主たる部分はほとんど1人でやっているそうです。 > ただ今のところはそんなに規則的にきちんとという感じではないですし、 公開できる程度まで動きだしたのがこの3月ということのようですので、まだ 始まったばかり、というところなんでしょう。 > 読み落としもだいぶんありそうですが、 これはまだソフトがこなれていない感じではありますね。自動マッチングなんか を失敗しているのかも知れませんが、画像が残っているのでデータが記録されて いるのは強みでしょうね。 > やがて変光星もアマチュアの狙い目は低空・太陽の近く・月の近くになっ > てくるのでしょうか。 どれもCCDの方が強そうな領域だなぁ。この ASAS survey みても、月の影響が ほとんど感じられないですね。 ASAS の同定精度が上がって、という状況を想像してみると、観測頻度をあまり 要しないタイプの天体は ASAS型の観測が完全に勝ちの感じ。測定精度も 0.1等 よりかなり良さそうだし(同定をミスらなければ)、Vバンドの標準フィルター を使っているので個人差の問題もない。ミラ型や SR, RV, RCB などで、ASASが 観測(同定)に成功してそうなものと比べると、すでに眼視観測の上を行って そうです。 限界等級的には、V=14-15 ぐらいでしょうから、富山の渡辺さんが観測されて いたのとあまり違わないですね。 新星捜索は・・聞いてはいませんが、多分やるんでしょうね。少しデータがたま れば新しい星を見つけるのは比較的簡単にできそう。 激変星アラートのページもちゃんと用意していることからみて、これも役割と しては意識されてそう、ですが、それほど深くないので従来の眼視モニターと 大差ない感じで、密度が少ない分だけやや見劣りがします。RoboScope がかつ て同様のアラートをやっていてあの程度でしたから、実用にはもうちょっとか な、という気がします。今のところ、アマチュアの機材 + CCDでの激変星モニ ターにはだいぶ及ばない感じです。 という感じで、眼視観測では今のところ速報性が一番の強み、というところと、 ASASの及ばない激変星類というのが ASAS方式ではカバーしきれないかもしれ ない領域になるんでしょうか(当面は北天もそうかな、といっても R CrB は 復光部分から観測されているので、北側もカバーを始めているんでしょう)。 新変光星探索はやるのかな、というかすでに主目的でやっていますね。速報的 にはまだ出してはいないのと、数が多いので特異天体などを見つけたりはして いないようですが。 うーむ、眼視観測者の方針としては、独自データを蓄積する方針で引き続きや るか、ASASの不得意分野を中心にやるか、多少考慮が必要になりそうですね。 AAVSO/VSNETでも議論されていますが、「観測の少ないミラ型の極大を決める」 ような考え方のプログラムは、かなり意義が減りそうです。 tkato
Return to the Powerful Daisaku Nogami
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