23日はおよそ10等だったR CrBですが、昨夜は11等台にまで急激に減光 しました。日に1等級以上ですごい勢いです。早く見ないと見えなくなってしま うと焦っていますが、今夜は晴のようで観測できそうです。 ところで、今日、日本天文学会の春季年会の講演予稿集が来たのでぱら ぱら見ていました。その中に国立天文台の川端さん他の発表で「極大光度 期のR CrBにおける偏光変動:タンジェンシャルな方向へのダスト雲放出」 に次のような一節がありました。 「輻射平衡の仮定から得られるダスト生成領域の中心星からの距離が、中 心星半径の15倍以上であるのに対して、観測されている質量放出速度と減 光曲線のモデルから導かれる距離は中心星半径の2倍以下と、大きな開き があり、R CrB周辺でのダストの生成そのものに関する理解は必ずしも収束 している訳ではない。」 今までR CrBの減光というと恒星の内部から出たガスがそのごく表面を覆 って暗くなるのかと思っていたのですが、こうした話では2倍とか、さらに説 によっては15倍というと、とんでもなく大規模なダストの噴出が起きるという ことで、驚かされました。すごいダイナミックな現象なんですね。 高 橋 進
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