Citizen of the year 大島さんの受賞されたこの賞ですが、「無名の良き市民」を代表するこの賞を受賞 されたことの意義の大きさが次第に飲み込めてきました。(委員会の方がおられる 前で何ですが ^^;)天文学会の天体発見賞よりもずっと大きな意義がありそう(と いうか新しいエポックになりそう)ですよ、きっと。 天文分野での受賞は大島さんが初めてというのも何かうなずける気がします。天文 の分野では、それこそ名が知れて報道にも何度も登場されている方が多数おられま すが、大島さんの活躍はそれらとはひと味違う、(あまりよい言葉が浮かばないで すが)型にはまらない純粋な良さにあふれていたと思います。こういう活動が素直 に評価されるきっかけを作ったジャーナリズムの活動もなかなかのものと思います (どこかの発表資料をそのまま伝えるんじゃなくて、そういう所にスポットを当て ることにこそジャーナリズムの本命だろうと思いますが、この受賞を期にその原点 を見たような感じです)。「市民世界」の方が「学会」(象徴的な意味で)よりも 一足先を行ってそうです。ということで、大島さんにも、この選考に関与された方 にも拍手! しかし天文雑誌で取り上げていたのは「月刊天文」だけ?(このこと自身、この雑 誌のカラーをなかなかよく反映してそうですが) なんだか「捜索」の語ばかり目 立つ取り上げ方で、賞の深みと文の格調がいまいちアンバランスなんだよなぁ。