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[vsnet-j 1735] OW Gemについて



皆様、こんにちは、Hey Joeです。

最近のAAVSOメーリングリストでOW Gemの話題が続きました。
周期が1258日の長周期食連星なのですが、来年1月2日に極小となります。
私自身、近接連星への関心が大きいので、特に扱う予定は有りませんでしたが、
長野県の百瀬雅彦さんより、日本のアマチュアにもアピールした方が良いのでは
と、アドバイスを受けました。半月後に日本人だけ観測していなかった!となり
そうです。ちょっと、皆さんも、頑張ってみて下さい。9等から11等まで減光
しますので望遠鏡を使っての観測となります。写真でも構いません。光電もね!

次の食は2002年1月2日です。食の期間は12〜14日とされています。よ
って、1月2日の前後1週間が変光している期間です。変光範囲は9等から10
.8等です。(1週間で1.8等も変光します)

RA = 06h31m41.80s (2000)
RD = +17゜04'56.0"
Type = EA/GS:

OW Gem = NSV03005(BD+17d1281)の観測報告は、IBVS3196(Kaiser et al.1988)
にあります。それによりますと、NSV03005は8等台のF2IIで、1952年にHillと
Schiltが変光を発見しました。 しかし、変光が疑わしいとの事で、NSVとして
登録されました。1977年にKaiserが写真で新星パトロールを開始しました。19
88年3月21日にNSV03005の減光を検出しました。Baldwinが暫定比較星を決め、
Kaiserが眼視と写真で観測を始めました。 同年3月28日、Williamは28c
mシュミカセにSSP−3を付けて光電測光開始、そこで、VとBの比較星を
決定しました(決定にはγGem V=1.92 B-V=0.00を使用)。
この時の観測では減光部分の観測量が不足していました。増光は観測されてい
ます(1.8等の変光量です)。6〜7日で増光しているので食は12日〜1
4日の期間です。巨星どうしの食連星系は珍しいのだと記載されています。
EB型を除いて881系の中で10個しかないそうです(SAC1988)。

その後 IBVS3233(Kaiser 1988)は、ハーバード写真プレートから6個の食を検
出し、前回の観測結果とあわせて周期を決定しています。

   min(1) = 2415779.4 + 1258.56 x Cycle

星図はAAVSOのサイトよりダウンロード出来ます。

   http://charts.aavso.org/PRELIM/GEM/OW_GEM/


概略は以下のようになります。

               [S]

  ●SAO95765 V=6.2
    * 98                      * QQ Gem
                        * 80
         V   * 99   . 108
       * 90

               [N]

     +---------------------+ 15'

AAVSO Sequence = 80
GSC1333.1277 063241.47 +170142.8 (2000.0)  7.98 1
063241.4 +170142 (2000.0) 792 0.46 TYC1333.1277.1 plx=-3.5(11.8) (0.02 0.03)
063241.7 +170205 (2000.0) BD+17.1288 8.0
063241.4 +170142 (2000.0) SAO95810 99.9 8.2 A0
063241.9 +170140 (2000.0) HD46198 7.7 7.7 A0
063241.4 +170142 (2000.0) 798 0.36 TYC2-1333.1277.1 (8.02 0.01) (8.44 0.02)

AAVSO Sequence = 90
GSC1332.564 063137.89 +170817.5 (2000.0)  9.02 1
063137.8 +170817 (2000.0) 893 0.31 TYC1332.564.1 plx=29.7(23.3) (0.13 0.20)
063138.0 +170825 (2000.0) BD+17.1280 9.0
063136.2 +170749 (2000.0) HD258848  9.2 A7
063137.8 +170817 (2000.0) SAO95777 99.9 9.0 A7
063137.8 +170817 (2000.0) 904 0.22 TYC2-1332.564.1 (9.06 0.03) (9.32 0.03)

AAVSO Sequence = 98
GSC1332.238 063122.78 +165953.4 (2000.0)  9.69 1
063122.7 +165953 (2000.0) 969 1.20 TYC1332.238.1 plx=74.5(56.1) (0.06 0.14)
063123.3 +165934 (2000.0) BD+17.1278 9.2
063122.8 +165952 (2000.0) 981 0.97 TYC2-1332.238.1 (9.92 0.05) (11.06 0.09)

AAVSO Sequence = 99
GSC1332.578 063152.49 +170457.6 (2000.0)  9.79 1
063152.4 +170457 (2000.0) 982 0.50 TYC1332.578.1 plx=74.2(46.5) (0.07 0.08)
063151.7 +170452 (2000.0) BD+17.1283 9.3
063152.5 +170457 (2000.0) 1001 0.34 TYC2-1332.578.1 (10.04 0.06) (10.45 0.06)

AAVSO Sequence = 108
GSC1333.1070 063218.28 +170525.9 (2000.0) 10.61 1
063218.3 +170525 (2000.0) 1096 0.58 TYC2-1333.1070.1 (11.02 0.13) (11.70 0.14)

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