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[vsnet-j 1643] 天体カタログのサポート
- Date: Tue, 18 Sep 2001 22:14:52 -0500
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp, vsolj@ooruri.kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Seiichi Yoshida <comet@aerith.net>
- Subject: [vsnet-j 1643] 天体カタログのサポート
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (2001年9月19日)
MISAOプロジェクトの吉田誠一です。
天体画像自動検査システム「PIXYシステム2」の最新版、2001年9月18日版をリ
リースしました。このバージョンでは、非常に多くのカタログがサポートされ
ています。
最新のPIXYシステム2は、27種類のカタログファイルを読み込むことができて、
サポートしている天体の種類は、130種類にも及びます。サポートしているカ
タログは、「サポートしているカタログ一覧」のページでまとめられています。
http://vsnet.aerith.net/misao/pixy/catalog.html
ほとんどのカタログはWWWで公開されています。このページからリンクを張っ
ていますので、すぐにダウンロードできるようになっています。
サポートしているカタログは、GSC 1.1, USNO-A2.0, Tycho-2 Catalogue といっ
た恒星カタログの他にも、GCVSやMisVなどの変光星、NGC 2000.0などの星雲星
団、IRASやMSX5Cなどの赤外線天体など、多岐に渡っています。PIXYシステム2
を使って画像を検査する時には恒星カタログを使用しますが、いったん検査を
行った後は、あらゆる天体と同定を行い、写野内にどのような天体が存在する
かを、網羅的に調査することができます。
特に、京都大学の加藤太一氏が中心となって取りまとめている
Taichi Kato's Catalog of Variable Stars, etc., for VSNET
http://ftp.kusastro.kyoto-u.ac.jp/pub/vsnet/others/newvar.cat
は、非常に多くの注目すべき天体が記載されている、便利なカタログです。世
界各地の捜索者から報告される、発見されたばかりの新変光星も、大部分が網
羅されています。MISAOプロジェクトで発見された新変光星はもちろん、高見
澤今朝雄氏、長谷田勝美氏、Klaus Bernhard氏、高尾明氏などのアマチュアが
発見した新変光星も記載されています。これらの天体は、その正体を解明する
ためにも、光度観測が望まれています。変光星以外にも、観測データを必要と
する多くの天体が、このファイルに集められています。
PIXYシステム2には、これらのカタログを登録して、カタログデータベースを
構築する機能があります。MISAOプロジェクトでは、GSC 1.1, USNO-A2.0,
Tycho-2 Catalogue といった恒星カタログを除いて、その他のカタログをすべ
てデータベースに登録して、ご提供頂いた画像から検出した星と同定を行い、
光度データを蓄積できるようにしています。データベースに登録された天体の
総数は、およそ130万個にも達しています。これらの天体の光度データは、順
次報告していくことになるでしょう。
PIXYシステム2のパッケージには、サンプル画像と、それを検査し、カタログ
データベースと同定した結果のXMLファイルが添付されています。このXMLファ
イルを「Review」機能で開き、星図を表示してみると、GCVSとMisVという2種
類の変光星、そしてIRASとMSX5Cという2種類の赤外線天体が、それぞれいくつ
か写っていることが分かります。また、PN G010.4+04.5 という惑星状星雲も
写野内にありますが、暗すぎるために写っていないことも分かります。
http://vsnet.aerith.net/misao/PR/announce/20010919.gif
このように、アマチュアが撮影したCCD画像でも、たいていは写野内に数個、
多ければ数十個の、注目すべき天体が入って来ます。PIXYシステム2を使うと、
どのような天体が存在するかを調査することができます。更に、MISAOプロジェ
クトに画像をご提供頂ければ、それらの天体の光度を測定、報告して、天文学
に役立てることができます。
PIXYシステム2でのカタログのサポートに関しては、加藤太一氏を始めとして、
多くの方々からたくさんの情報を頂きました。改めて感謝致します。
P.S.
過去のMISAOプロジェクト・アナウンスメイルは
http://vsnet.aerith.net/misao/index-j.html
で閲覧できます。
--
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
http://vsnet.aerith.net/index-j.html
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