山岡@九大理 です。 > たしか星座の学名では「ひらがな/カタカナ」というのがどこかで決まっ >ていたかでしたかね。 学名といわれると、それはラテン語のやつで、「はくちょう座」ってのは「和 名」でしょうか。それはともかく、文部省学術用語集天文学編の資料2. 天文 学の学術用語制定の経過ってところに、 昭和27(1952)年7月 日本学術会議天文学研究連絡委員会は、「天文の学術語 については、当用漢字に束縛されないこと。」を議決した。日本天文学会は、 659語からなる「天文述語集」(日本天文学会編)を刊行した。星座名は、ひら がな、又はカタカナで表記することとした。 とありました。そのあたりが根拠と言えば根拠なのかな。 #この「学術用語集」はなかなか風当たりが強くて閉口ものではあります。 #小学校か何かのテストで、星座名を「カシオペア」と答えてバツをもらった #とか。×カシオペア -> ○カシオペヤとか×ヘラクレス -> ○ヘルクレスが #要注意なところなのですが、個人的にはどっちかに統一しとかないと落ち着 #かないです。雑誌の編集なんぞをやるとよくわかります(^^;)。 >#しかし、昔使われたことのある「はい」座はやめてほしいなあ(最近は >#「はえ」座と書いてもらえるケースが多いようですが) ^^; 京大だったら正統的には「はい」座かな。というのは冗談として、天文同好会 (今の東亜天文学会)系の名前ですね。インディアン->印度人とか、いくつか異 同があったはず。 > 「はくちょう座新星2001」という、まあほぼ慣用化された用法があるから、 そうかなあ。****年**座新星、というのが最も慣用されていると考えますが。 「はくちょう座新星2001」では、2001が何を指しているのかが明確ではないと 思う。超新星とはちと違う。 > まあ、でもどちらにしてもいずれも慣用名だし、文献によって同じ名称が >違う天体に使われたこともあるので、一番正確なのは「そのうち正式な学名 >が付きますから正式名についてはしばらくお待ちを」というのを浸透させて >行くのがいいんじゃないかな。 賛成です。「はくちょう座に今年2つ目の新星」で充分かつ正確かと。 #IAUCに書かれる「NOVA CYGNI 2001 No. 2」というのは、GCVS名がすぐ付け #られる現状では、天体の名前ではないと思ったほうがいい。「VARIABLE #STAR IN THE FIELD OF NGC 3432」とかと同じで。 > 近代天文の前の新星をどう数えるかもまた問題ですな。GCVSでは名称を与 >えていないみたいだけど。 客星の記事もあったはず。はくちょう座は何宿だっけ? 九州大学(六本松地区)理学部物理学教室 山岡 均 〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1 yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp