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[vsnet-j 1463] Re: WZ Sge superhumps
- Date: Mon, 6 Aug 2001 17:52:31 +0900 (JST)
- To: vsnet-j
- From: Taichi Kato <tkato>
- Subject: [vsnet-j 1463] Re: WZ Sge superhumps
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
Re: WZ Sge superhumps
さっきから雷で2回停電があって、解析マシンがfsckの途中で落ちたため、ちゃ
んと復帰してくれるかちょっと心配です。
#まだ停電があるかも知れないので、VSNET/VSOLJ MLがおかしかったらそのためだと
#思ってください。
> でも、1978年のPattersonの観測とかを見ていると、12/1にはすでに、それらしい
> 光度変化をしていましたね?
1978年のは、12/1 はまだ early superhump で、2001年でもこれまで観測されて
きたものと同質です。1978/12/12までは確実にearly superhumpと同定できますが、
それ以降が違っています。
一番最初にスーパーハンプらしき兆候が観測されたのが Heiser, A. M. and
Henry, G. W. (1979) IBVS 1559 で、これは生の測光値と光度曲線が付いていま
すのでわかりやすい。スーパーハンプだ、と言ったのが Bohusz, E. and
Udalski, A. (1979) IBVS 1583 で(これよりも前に言った人がいたかも知れま
せんが文献上は調べられませんでした)、O-C のグラフも、early superhump
の primary/secondary maxima もきちんと出されており、よく引用されている
Patterson et al. (1981) PASP 248, 1067 は、この論文に自分たちのデータを
ちょっと足して解釈を加えただけで、しかもスーパーハンプが出てからの観測が
あまりまともなものがありません。「これぞWZ Sgeのスーパーハンプ発見」の
論文とは言い難いです。むしろ「WZ Sgeのアウトバーストはmass-transfer burst
で起きた」ことを主張した論文、とみた方が正しそうです。
ということで、1978年のスーパーハンプを調べるには Bohusz, E. and Udalski, A.
(1979) に戻るのが正当なのですが、困ったことにこの論文は極大時刻と、自分
たちが求めた周期で fold した結果しか与えられていないので、独立に検証する
ことができないのです。「WZ Sgeのスーパーハンプ発見」はこの研究がオリジナル
と言えると思っていますが、一方で、もし周期同定が誤っていたとしたら、それは
この論文の責任、ともいえます。
> つくばはもっと悲惨です。きっと。
> 台風が過ぎてくれればと思っているんですが、どうなるでしょう?
> 8/9-8/12は、実家にこもるので観測が出来ません。
> それまでに、1晩でいいから晴れてくれると良いのですが。
うーん、そうなんですか。週間天気予報ではこちらは結構良いのですが、昼間が
暑すぎて大気の状態が不安定になりやすく、なかなか回復しないことがあって困
りものです(朝は大抵晴れているのですが)。
tkato
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