Re: WZ Sge superhumps さっきから雷で2回停電があって、解析マシンがfsckの途中で落ちたため、ちゃ んと復帰してくれるかちょっと心配です。 #まだ停電があるかも知れないので、VSNET/VSOLJ MLがおかしかったらそのためだと #思ってください。 > でも、1978年のPattersonの観測とかを見ていると、12/1にはすでに、それらしい > 光度変化をしていましたね? 1978年のは、12/1 はまだ early superhump で、2001年でもこれまで観測されて きたものと同質です。1978/12/12までは確実にearly superhumpと同定できますが、 それ以降が違っています。 一番最初にスーパーハンプらしき兆候が観測されたのが Heiser, A. M. and Henry, G. W. (1979) IBVS 1559 で、これは生の測光値と光度曲線が付いていま すのでわかりやすい。スーパーハンプだ、と言ったのが Bohusz, E. and Udalski, A. (1979) IBVS 1583 で(これよりも前に言った人がいたかも知れま せんが文献上は調べられませんでした)、O-C のグラフも、early superhump の primary/secondary maxima もきちんと出されており、よく引用されている Patterson et al. (1981) PASP 248, 1067 は、この論文に自分たちのデータを ちょっと足して解釈を加えただけで、しかもスーパーハンプが出てからの観測が あまりまともなものがありません。「これぞWZ Sgeのスーパーハンプ発見」の 論文とは言い難いです。むしろ「WZ Sgeのアウトバーストはmass-transfer burst で起きた」ことを主張した論文、とみた方が正しそうです。 ということで、1978年のスーパーハンプを調べるには Bohusz, E. and Udalski, A. (1979) に戻るのが正当なのですが、困ったことにこの論文は極大時刻と、自分 たちが求めた周期で fold した結果しか与えられていないので、独立に検証する ことができないのです。「WZ Sgeのスーパーハンプ発見」はこの研究がオリジナル と言えると思っていますが、一方で、もし周期同定が誤っていたとしたら、それは この論文の責任、ともいえます。 > つくばはもっと悲惨です。きっと。 > 台風が過ぎてくれればと思っているんですが、どうなるでしょう? > 8/9-8/12は、実家にこもるので観測が出来ません。 > それまでに、1晩でいいから晴れてくれると良いのですが。 うーん、そうなんですか。週間天気予報ではこちらは結構良いのですが、昼間が 暑すぎて大気の状態が不安定になりやすく、なかなか回復しないことがあって困 りものです(朝は大抵晴れているのですが)。 tkato