WZ Sge superhumps ようやくWZ Sgeに本物のスーパーハンプが現れてきました。8/4の観測からはっ きりしてきたのですが、8/5はもう普通のスーパーハンプのカーブになってきて います。 問題はその周期です。vsnet-alert にも書きましたが、これまで得られている データ(8/5の分だけを使って)では 0.05888 +/- 0.00003 日ぐらいが出ます。 念のためにと、CLEAN や、極大時刻の O-C 計算もやってみたのですが、0.0587 から 0.0588 日が出てくるようです。この周期は軌道周期 0.05669 日に比べて 長すぎるのです(これまでは WZ Sgeでは 1978年の観測から0.05714日が提唱さ れていた)。early superhump の影響で周期解析が引きずられているのか、それ とも superhump の出始めで周期が安定していないのか、それとも 1978年の解析 が違っているのか、謎が深まっています。 #もし1978年の解析が違っていたのだったら、さまざまな理論が覆ってしまうかも・・ #1978年の原著論文に当たったのですが、どうもすっきりしません。キーとなる観 #測で光度曲線や数値データがなくて極大時刻だけだったりで、明確な証拠を掴め #ていません。周期カウントが違っていたり、他のピークとの混乱があったりで、 #周期はもっと長かったという可能性を今のところ否定できません。 寒気の影響でこちらは夕方になって天気が不安定で、CCD観測が可能なところ で、天気のよいところがありましたら、ぜひ観測を行ってみていただければと思 います。(つくばはどうかな? 森山さんところは天気いかがでしょう?) もう1日ベースラインが伸びればかなり確実な数字が出てくると思いますが。