五月は忙しくて、書き込みがあまりできませんでした。やっと時間が少しとれ たので、月刊誌並の遅い情報になりますが、Nova Aql 2001の発見者Mike Collins について紹介したいと思います。 彼はロンドンの北約60kmにあるベッドフォードシェア県のエバートンという村 に住んでいます。1999年の8月、彼の家にステイさせてもらったので、彼の捜索方法 などを簡単に紹介したいと思います。 彼はUK新星/超新星捜索の一環として1989年からタカハシのポータブル赤道儀に 135mmの望遠レンズ2台を同架して自宅の庭先で観測を続けています。フィルムは TP2415を用いて極限等級は約12.5 等、撮影したフィルムはカットした後、マウント に入れて保管しています。 フィルムの調査はLD変光星の発見者で有名な、フランスのL.Dalmarkが自作してプ レゼントしてくれた手動式のブリンクコンパレーターで行っています。 北緯52度という中緯度地方での観測は、新星捜索者にとって大きなハンディで すが、彼は熱心に観測を続け、今回ついに新星を見つけることに成功しました。ま た、捜索のかたわらに発見した変光星を"The Astronomer"に発表し、TAV,TASV変光 星などの名称で呼ばれています。彼が1999年までに発見した変光星・疑変星の総数 は270個ほどに達しています。これらの変光星発見の功績によりBAAから銀メダルを 授与されています。 ちなみに彼は私よりも年上です。 高見澤今朝雄 <k-takamizawa@nifty.ne.jp>