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[vsnet-j 1141] Re: WR104
- Date: Tue, 1 May 2001 09:52:53 +0900 (JST)
- To: vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
- From: Hitoshi YAMAOKA <yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp>
- Subject: [vsnet-j 1141] Re: WR104
- Sender: owner-vsnet-j@kusastro.kyoto-u.ac.jp
山岡@九大理 です。
> ダスト放出量の変化でなく、公転で WR星がある位置に来た時に WR星だけ
>が視線上の雲に隠れるような状況を考えてみたのですが、それでは軌道上で
>反対の位置に来た時に OB星が隠れて欲しいので、光度曲線の極小が1周期に
>1回というのはよくないのかも知れない。
OB星のほうが重心の近くにあることが予想されるので、OB星は隠れないけどWR
は隠れる、というのも可能かも。でも、「視線上の雲」が本体と関係なく存在
している、というのはあまりに御都合が良い(^^;)。
明るいphaseでの輝線の弱さから、OB星のcontributionがWRの2倍、とか示唆さ
れてましたが、それを信じる限り、両方とも(程度の違いはあれ)減光しないと
いけないですよね。
> 連星の軌道が楕円、という可能性は(他に楕円であることが確認されてい
>る天体に比べて)低いように論文には書かれていました。しかししっかり確
>認されるほどのデータもなさそうではありました。
視線速度の変化は、i=20oとして、30km/sくらいですね。測るには結構な分散
が必要だけど、これだけ明るけりゃ……でも1mではつらいかな。
> なんだか、解釈できないままに観測不能になったり、別の天体が現れたり
>しつつあるケースが最近多いような気がする (^^;
>
>#これまではそれが普通で、最近は単に簡単に解釈できる天体の処理が迅速
>#になっただけかも知れないけど??
やはり珍(^^;)天体の数が飛躍的に増えているんでしょう。
九州大学(六本松地区)理学部物理学教室 山岡 均
〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1
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