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[vsnet-j 1141] Re: WR104



山岡@九大理 です。

> ダスト放出量の変化でなく、公転で WR星がある位置に来た時に WR星だけ
>が視線上の雲に隠れるような状況を考えてみたのですが、それでは軌道上で
>反対の位置に来た時に OB星が隠れて欲しいので、光度曲線の極小が1周期に
>1回というのはよくないのかも知れない。

OB星のほうが重心の近くにあることが予想されるので、OB星は隠れないけどWR
は隠れる、というのも可能かも。でも、「視線上の雲」が本体と関係なく存在
している、というのはあまりに御都合が良い(^^;)。

明るいphaseでの輝線の弱さから、OB星のcontributionがWRの2倍、とか示唆さ
れてましたが、それを信じる限り、両方とも(程度の違いはあれ)減光しないと
いけないですよね。

> 連星の軌道が楕円、という可能性は(他に楕円であることが確認されてい
>る天体に比べて)低いように論文には書かれていました。しかししっかり確
>認されるほどのデータもなさそうではありました。

視線速度の変化は、i=20oとして、30km/sくらいですね。測るには結構な分散
が必要だけど、これだけ明るけりゃ……でも1mではつらいかな。

> なんだか、解釈できないままに観測不能になったり、別の天体が現れたり
>しつつあるケースが最近多いような気がする (^^;
>
>#これまではそれが普通で、最近は単に簡単に解釈できる天体の処理が迅速
>#になっただけかも知れないけど??

やはり珍(^^;)天体の数が飛躍的に増えているんでしょう。

			九州大学(六本松地区)理学部物理学教室  山岡  均
			〒810-8560 福岡市中央区六本松4-2-1
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