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[vsnet-j 639] Re: Running with PIXY System 2



吉田誠一です。

PIXY 2 で測定した光度をVSNETに報告する際、小数第2位までにするかどうか、
また迷っています。

加藤さん [vsnet-j 294]:
> > あと、光度の数値レベルについてですが、思い切ってすべて小数第2位まで報
> > 告する、ということも検討しています。勿論、比較星等の問題で、光度の絶対
> > 値にはそんな精度はないのですが、(特に構図を変えなかった場合は)相対値
> > にはそれくらいの精度がありますので、短時間の微小変動を報告する場合など
> > は、小数第1位では不足です。
> > 
> > MISAOのデータベースやXMLファイルでは、小数第2位まで記録しているので、
> > VSNET/VSOLJへも同じ精度で報告できると、管理が楽なのですが (^^;
> 
>  これは全然問題ありません。小数2位までぜひ報告してください(その場合は小
>  数点を入れてください)。

これまでに検査した画像で見ると、たしかに同一の機材で、同一夜に2回写っ
ている星の光度は、0.1等以下で一致していることが多かったです。しかし、
中には0.5等近い差が生じてしまっていることもありました。

また、ピクセルサイズが倍ほど違う画像、極限等級も2等ほど違うのですが、
その画像からの測定値は、0.5等ほど違ってしまっていることが多くありまし
た。

更には、そもそもUSNO-A2.0の光度と比較する際の基準をどこに定めるかで、
得られる光度数値の絶対値は、0.5等くらいは変化します。

小数第2位までとすると、従来は

MisV0123 12.3-13.0C
MisV0124 13.5-[14.8C

のように記録していたMisVの変光範囲も、

MisV0123 12.28-12.97C
MisV0124 13.52-[14.83C

のようになる訳ですが、ちょっと違和感があります。一見すると、0.1等の変
光でも確実に捉えられている、というような印象を受けます。

これらのことを考えると、やはり従来通り、小数第1位までとしておいた方が、
違和感もなく、誤解も招かないような気がします。但し、鳥居さんが時折発表
されているような、短時間に連続して1天体を観測している場合は、相対的な
光度差も見ることになるので、特別に小数第2位までとする必要があります。

ただ、ASASやTASSのデータを見ると、グラフにすると0.3等から1等近くばらつ
いているケースでも、小数第3位までの光度が載っています。それに習えば、
小数第2位でも構わないような気もします。

--
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
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