山岡@九大理 です。 2001年春の日本天文学会年会で発表する内容の予稿です。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 発表形式 (半角英字で指定) % a…口頭講演、b…ポスター講演(口頭有)、c…ポスター講演(口頭無) {b} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 分野 (半角英字で指定) % a…大規模シミュレーション b…銀河形成 % j…位置天文学 p…星形成 u…宇宙論 % k…天体力学 q…星間現象 v…地上観測機器 % l…太陽系 r…銀河 w…飛翔体観測機器 % m…太陽 s…活動銀河核 x…情報処理 % n…恒星 t…銀河団 y…天文教育・その他 {n} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % キーワード (複数ある場合は「、」で区切) % 推奨キーワード: % ・太陽: 太陽内部、光球・彩層、活動領域、プロミネンス、 % フレア、コロナ、CME・太陽風 % ・恒星: 超新星、コンパクト星、巨星 % ・地上観測機器:電波、赤外、可視、重力波、高エネルギーγ線、宇宙線 {ガンマ線バースト、突発現象} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 題名 {IPN triangulationを受けてのガンマ線バースト残光の捜索} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 氏名(所属) (複数の場合は「、」で区切、講演者名の前に「○」) {○山岡均(九大理)、植村誠、加藤太一、石岡涼子、岩松英俊、 松本桂(京大理)、石井克典、神川強、古賀雅子(九大理)} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \begin{document} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 本文開始 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% ガンマ線バーストは、1997年に光学対応天体が検出されて以来、出現直 後の残光の検出とフォローアップ観測が精力的に行なわれてきている。 コンプトン衛星が軌道を外され、HETE-II衛星の通常運用が待たれる現在、 ガンマ線バーストの位置情報の流通は、発生から1日程度以上後になる例 が多い。したがって、指数関数的に減光する残光の観測は、ほとんど がメートルクラス以上の望遠鏡で行なわれてきているが、我々はvsnet-grb 共同観測の一環として、GRB 000926の光学対応天体を40cm望遠鏡で 検出し、小口径望遠鏡でも残光観測に充分寄与できることを示した(2000年 秋季年会PDL01c)。今回は、我々が行なったその後の残光観測について報告 する。 \bigskip 前年会以来、予稿執筆時点までに我々が観測を行なったガンマ線バースト は、GRB 001025、GRB 001025B、GRB 001212の3例である。いずれもIPN triangulationによる数十平方分角のエラーボックスを、大宇陀60cmと 京大25cmを用いて撮像観測した。一次処理後の限界等級は、前者では約 19等、後者では約17等である。DSS2などの過去画像との目視による比較 で、いずれの例においても光学対応天体は検出されなかった(GCN 866, 902)。これらのバーストについては、他の大望遠鏡や電波の観測でも対 応天体は検出されておらず、我々の結果と矛盾しない。目視比較は、銀 河面から遠い例では比較的容易だが、銀河面に近い領域に出現したバー ストでは非常に時間がかかる。また過去画像との観測波長域の違いから 明るさが大きく変動して見える場合もある。2MASSサーベイによる赤色星 のクロスチェックなどが有効であることが判明した。 \bigskip 講演では、これらの画像に対してsharpeningを行なって限界等級を深める 試みやHETE-II情報の利用方法についても議論する。さらに、予稿提出 後に発生し我々が観測を行なったガンマ線バーストがあれば、それらに ついても報告する。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % 本文終了 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \end{document}