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[vsnet-j 268] Re: CCD vs visual observations



吉田誠一です。

# 今頃になって読んでいます。。。

渡辺誠さん [vsnet-j 202]:
> 最近、「とんぼ」計画や美星の掃天望遠鏡など、全天を計画的に走査したり、
> ガンマ線バースト即時自動観測システムのように、人工衛星と連動したり、
> と望遠鏡の進歩が著しいですね。
> 
> これらが本格的に動きはじめれば、彗星捜索と同様、変光星も危機的
> 状況かな、と思っていますが、数年間は大丈夫だと思っています。

「LINEAR」という、既に動いている望遠鏡がありますよね。ただ、彼らは変光
星のデータを全く取得していない、というだけです。美星は、スペースデブリ
や小惑星だけでなく、画像そのものを公開して、あらゆる分野のデータを画像
から得られるような体制になっているので、大変ありがたいのですが。LINEAR 
に、変光星のデータも蓄積して頂く、ということは、難しいのでしょうか。

以前に木下大輔さんと考えたことがありましたが、メールを出して見るくらい
しか思いつかず、あまり効果が無さそうなので、結局うやむやになっています。

加藤さん [vsnet-j 220]:
>  「移動観測」という視点は海外では出ていなかった新しい観点かも知れませんね。
>  (日本の特殊事情なのかも知れないけど)。でも、おそらくこれまで眼視観測は
>  ほとんど不可能と思える環境こそ、CCDが最も威力を発揮しそうな分野でもあ
>  りそうなので、「移動しないで観測できる」メリットの方が大きいのかも知れま
>  せん。(双眼鏡クラスならばともかく、眼視観測でもやはり望遠鏡を運ぶのは同
>  じぐらい苦労するでしょうし。CCDのおかげで口径が半分で済めば、実はそち
>  らの方が制約が小さくなる可能性すらあるかも知れません)。

上尾の門田さんは、上尾市内でCCDで彗星観測をされています。光害のある上
尾市内でも世界に先駆ける観測をできているのは、CCDのメリットだと思って
います。しかし、低空の彗星を自宅で観測できる訳ではないので、台車に望遠
鏡とPCとCCD一式を載せて、ごろごろと手押しで移動されています。

私は眼視で彗星を見る派ですが、引っ越してしまったので、往復6時間+3000
円の交通費をかけて、実家経由で筑波山まで出かけております。

CCDにせよ眼視にせよ、日本は大変ですね。

加藤さん [vsnet-j 241]:
>  CCDをもっと普通の星、あるいは広い星野に向けてやれるほどになってくる
>  と、もしかすると少しは様子が違ってくるのかも知れません。
> 
>  (MISAO project は最初から多くの人の共同参加を目指しているところは、この
>  辺を先取りしていますね)。

どうもです (^^)

MISAOとしては、当初から、画像に埋もれているデータの有効活用、死蔵され
ている画像からのデータ取得、を理念として掲げています。観賞画像や小惑星
捜索画像等、変光星のデータを取得していない画像があれば、変光星のために
も活用させて頂こう、ということになります。本当は逆に、変光星のための画
像を彗星やその他の分野のためにも活用したいという意向もありますが、今の
ところ、「変光星以外のための画像を変光星のために活用」という活動が主に
なっていますね。

画像を集めることになるので、結果的に、画像撮影者との間で繋がりができて
きます。それぞれの撮影者は、変光星屋だったり、彗星屋だったり、当然それ
ぞれの方が独自の世界を持っています。MISAOを通じて、彗星屋さんに変光星
の世界への道を開いたり、分野をまたいだ情報交換ができると良いな、という
主旨で設立されたのが、misao-j ML ですね。

--
吉田 誠一 / Seiichi Yoshida
comet@aerith.net
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